レストアの作業場所|レンタルガレージ・レンタルピットの選び方

レストアの作業場所を紹介する記事のアイキャッチ。貸しガレージの中に置かれた古い乗用車

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古い車を自分で直したいと思っても、『どこで作業すればいいの?』と迷いますよね。家の前の駐車場では、できる作業に限りがあります。

結論から言うと、レストアの作業場所は「何の作業をするか」と「どのくらいの期間か」で選ぶのがいちばんです。自宅の車庫、レンタルガレージ、レンタルピットには、それぞれ向いている作業があります。

この記事では、3つの作業場所の違いと、契約の前に確かめたいこと、近所への気配りが分かります。

目次

レストアの作業場所は3つから選ぶ

先に結論

長い期間をかけて少しずつ直すならレンタルガレージやガレージ賃貸、リフトや設備を使う作業を短時間でやるならレンタルピットが向いています。自宅の車庫は、音やにおいの少ない作業に向いています。

レストアは、数日で終わる作業ではありません。分解した部品を置いておく場所や、車を動かせない期間のことも考える必要があるんです。

『とりあえず借りられる所を探そう』と思う方も多いはずです。ただ、場所によって、やっていい作業がまったく違います。

作業場所向いている作業気をつけること
自宅の車庫部品の清掃、内装の作業、小物の組み立て音やにおいが近所に届きやすい
レンタルガレージ、ガレージ賃貸車を置いたままの長い作業、部品の保管契約で作業や塗装ができるか
レンタルピットリフトを使う下回りの作業、短時間の整備時間の決まりと、使える設備
レストアの作業場所を、自宅の車庫・レンタルガレージ・レンタルピットで比べ、向いている作業と気をつけることを示した図解

自分でできる作業の範囲は、車のレストアを自分でやる|DIYでできる範囲と始め方で紹介しています。

作業ごとに「どこでやるか」を決めておく

一つの場所ですべてをやろうとすると、どこかで無理が出ます。作業ごとに場所を分けて考えると、借りる期間の見通しも立てやすくなります。

レストアの作業場所は、一つに決めなくてもいいんです。実は、作業の中身ごとに場所を使い分けている人も多いんですよ。

例えば、部品の洗浄や内装の作業は自宅で、下回りの作業はレンタルピットで、という分け方です。こうすると、借りる時間を短くできます。

作業自宅の車庫レンタルガレージレンタルピット
部品の洗浄・磨き向く向く時間がもったいない
内装の張り替え向く向く時間がもったいない
サンダーでの錆落とし音と粉に工夫が要る契約しだい店の決まりしだい
下回り・足回りの作業支える台があれば支える台があればリフトで向く
塗装においと粉に工夫が要る契約しだい設備があれば向く
車を置いたままの長い作業置き場所があれば向く向かない

『全部ガレージを借りてやったほうが楽じゃない?』と思う方もいるはずです。たしかに楽ですが、借りる期間が長くなるほど負担も増えます。

まずは手元でできる作業を洗い出して、借りる場所でしかできない作業だけを残してみてください。

場所を使い分ける
  • 借りる時間や期間を短くできる
  • 作業ごとに向いた設備を使える
一か所でまとめる
  • 移動や部品の持ち運びが少なくて楽
  • 場所によってはできない作業が出てくる

部品の保管場所も忘れずに

分解した部品は、思っている以上に場所を取ります。外したドアやシート、細かいボルト類まで、置き場所が無いと作業が止まってしまうんです。

部品は外した順番に箱へ分け、中身を書いておくと、組み立ての時に迷いません。湿気の多い場所に置くと、磨いた部品がまた錆びることもあるので気をつけておきましょう。

自宅の車庫で作業する時の気配り

ここでの結論

自宅の車庫は、移動の手間が無くいちばん気軽です。そのぶん、音とにおい、作業する時間帯には気を配っておきましょう。

自宅で作業できれば、思い立った時にすぐ手をつけられますよね。部品を家の中に保管できるのもうれしいところです。

一方で、サンダーやエアーコンプレッサーの音は、思っている以上に響きます。家の中では小さく感じても、隣の家ではうるさく聞こえることもあるんです。

自宅で作業する前に確かめたいこと
  • 音の出る作業を、早朝や夜にしていないか
  • 塗料のにおいが、隣の家の窓のほうへ流れていないか
  • 削った粉が、隣の車や洗濯物に飛んでいないか
  • 道路や共用の通路に、部品や工具を広げていないか

「この前の休み、朝から何か削ってた?」
「あ、うるさかったですか。次から時間を考えますね」

こんな会話が起きる前に、気になる作業の日は一声かけておくと関係がこじれにくいですよ。

塗料や溶剤のにおいは、大気汚染防止法でも、日常生活での排出を抑えるよう誰もが努めることとされています。換気や火の扱いは、レストア作業の安全|塗料・溶剤・粉じんと廃棄のルールを読んでみてください。

レンタルガレージ・ガレージ賃貸は契約の中身が大事

ここでの結論

レンタルガレージやガレージ賃貸は、車を置いたまま長く作業できるのが強みです。ただし、作業してよいか、塗装してよいか、電気が使えるかは契約で決まるので、借りる前に確かめましょう。

レンタルガレージは、シャッター付きの車庫を月ごとに借りる形が多いです。分解した車をそのまま置いておけるので、少しずつ進めるレストアと相性がいいんです。

ただ、ガレージを借りれば何をしてもいい、というわけではありません。保管だけを目的にした所もあるので、作業の可否は先に聞いておきましょう。

借りる前に確かめたいこと
  • 車の整備や作業をしてよい契約か
  • 塗装や溶接、サンダーなど音や火花の出る作業をしてよいか
  • 電気が使えるか、照明が付いているか
  • 使える時間帯に決まりがあるか
  • 壁や床に手を加えた時、出る時にどう戻すか
  • 貸主と連絡が取れる方法が決まっているか

『照明くらい、無くても何とかなる?』と思うかもしれません。ただ、シャッターを閉めると中は暗く、細かい作業ではライトが無いと困ります。電気の有無は、作業のしやすさを大きく左右しますよ。

レンタルガレージの探し方

近くのレンタルガレージは、地図アプリや不動産の情報サイトで「レンタルガレージ」「貸し車庫」と探すと見つかりやすいです。バイク向けの小さな物もあるので、車が入る広さかを確かめておきましょう。

広さを見る時は、車の大きさだけでなく、ドアを開けられるか、まわりを歩けるかも大事です。作業のしやすさは、車の横に人が立てる幅があるかで大きく変わります。

ガレージ付きの賃貸に住む場合

ガレージ付きの賃貸に住んで、家の1階で作業するという選び方もあります。思い立った時にすぐ作業できるのは大きな魅力ですよね。

ただ、上の階や隣の部屋に音が伝わりやすい建物もあります。エアーコンプレッサーなどの音の出る道具を使う時間は、ほかの住人の生活に合わせておきましょう。

レンタルピット・セルフガレージは設備を借りる場所

ここでの結論

レンタルピットやセルフガレージは、リフトや工具などの設備を時間で借りて、自分で作業する場所です。下回りの作業や、自宅では難しい作業をまとめて進めたい時に向いています。

リフトで車を持ち上げられると、下回りの錆を見たり、足回りを外したりする作業がぐっと楽になります。自宅で車の下に潜るより、ずっと落ち着いて作業できるんです。

一方で、時間で借りるので、長い作業には向きません。分解したまま帰るのが難しいことも多いので、その日に終わる作業を選ぶのがコツです。

レンタルピットを使う日の流れ
  1. 作業の内容と、必要な部品をそろえておく
  2. 使えるリフトや工具、塗装や溶接ができるかを予約の時に聞く
  3. 当日は、時間内に終わる作業から手をつける
  4. 終わったら、外した部品と廃油を持ち帰るか店の決まりに従う
  5. 次に借りる日までに、残りの作業の段取りを決めておく
レンタルピットを使う日の流れを、準備から片づけまで順に示した図解

持っていくと助かる物

レンタルピットには工具がそろっている所も多いですが、いつも使っている工具のほうが手になじみますよね。

持っていくと助かる物
  • 外した部品とボルトを分けて入れる箱と、書くためのペン
  • 作業の前後を撮るためのスマートフォン
  • 汚れてもいい作業着と手袋、保護めがね
  • 交換する部品と、念のための予備のボルトやクリップ

「このボルト、どこに付いてたっけ?」とならないよう、外す前に写真を残しておくと安心ですよ。

持っていく工具の選び方は、レストアの工具・道具|そろえる順番と選び方で紹介しています。

よくある失敗

時間ぎりぎりまで分解を進めてしまい、元に戻せないまま終わりの時間になること。分解は、組み立てまでの時間を残して止めておきましょう。

作業場所でよくある相談

この章について

ネットの質問サイトで閲覧の多い、作業場所についての相談を要約して紹介します。

相談1「塗装ブースを個人に貸してくれる所で、バンパーを塗りたい」

いちばん閲覧の多い相談です。塗装は、自宅の車庫ではにおいや粉が気になる作業の代表ですよね。

塗装の設備を個人に貸している所なら、においやほこりの心配が少なく作業できます。予約の時に、使える塗料の種類や、持ち込みの決まりを確かめておきましょう。

塗装は、乾くまでの時間も考えて予約するのがコツです。下地づくりは自宅で済ませておき、吹き付けだけを借りた場所でやると、借りる時間を短くできます。

相談2「借りているガレージで、昼にサンダーを使っていたら苦情が来た」

昼間でも、音の出る作業が続くと気になる人はいます。周りが住宅地なら、作業する曜日や時間を決めておくと気が楽ですよ。

契約で作業の時間に決まりがあれば、それに従うのが基本です。気になる時は、貸主に相談してみてください。

相談3「ガレージ以外で車のDIYをしている人は、どこでやっている?」

自宅の駐車場、レンタルピット、知人の作業場などがよく挙がります。どこで作業するにしても、音とにおい、片づけの3つを気にかけておけば困りにくいです。

『知人の作業場を借りられたらラッキー』と思うかもしれません。ただ、借りる時ほど、使ってよい時間や道具、汚した時の片づけ方を先に決めておくと、気まずくならずに済みますよ。

相談4「賃貸ガレージの壁にパテを塗ってもいい?」

壁や床に手を加えると、出る時に元に戻すよう求められることがあります。手を加える前に、貸主に聞いておくのが安心です。

作業場所が決まるまでの毎日の車

ここでの結論

作業場所に車を置いたまま直すと、その間は車を使えません。毎日の移動手段も、作業場所と一緒に考えておきましょう。

ガレージに車を預けて少しずつ直していると、気づけば何か月も乗れない、ということもありますよね。

旧車は休日の趣味の車にして、毎日の買い物や通勤の車は別に持つという考え方もあります。もちろん、手を入れながら旧車で毎日を過ごすのも立派な選び方です。

そのうえで、毎日の車を月々定額で持てるカーリースという方法もあるので、比べてみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

レンタルガレージで車の整備をしてもいいですか?

契約によって違います。保管だけを目的にした所もあるので、整備や塗装をしてよいかを借りる前に確かめてみてください。

レンタルピットとセルフガレージは何が違いますか?

どちらも設備を時間で借りて自分で作業する場所として使われる言葉です。使えるリフトや工具、塗装や溶接ができるかは店ごとに違うので、予約の時に確かめましょう。

ガレージ賃貸を選ぶ時に何を見ればいいですか?

作業してよい契約か、電気と照明があるか、使える時間帯、出る時に元に戻す範囲の4つを見ておくと安心です。

自宅の車庫で塗装してもいいですか?

においや粉が近所に届きやすい作業です。少量でも、風向きと時間帯に気を配り、換気と火の扱いに注意してください。

まとめ

この記事の要点
  • 作業場所は、作業の内容と期間で選ぶ
  • 自宅の車庫は気軽だが、音とにおいに気配りが要る
  • レンタルガレージやガレージ賃貸は、作業や塗装の可否を契約で確かめる
  • レンタルピットやセルフガレージは、その日に終わる作業に向く
  • 毎日の移動手段も一緒に考えておく
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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