旧車のウェザーストリップ交換|ゴム・モールで雨漏りと見た目を直す

旧車のウェザーストリップ交換を紹介する記事のアイキャッチ。ドアの枠に新しいゴムを押し込む手元

当サイトの記事は編集部が法令・国土交通省などの公的機関、業界団体やメーカーの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に定額カーリースのサービスへの案内(広告)を含みます。

雨の翌日、足元のマットが湿っていたり、ドアのまわりのゴムがひび割れていたりすると気になりますよね。旧車に乗っている方なら、一度は経験があるはずです。

結論から言うと、旧車のウェザーストリップ交換は「雨漏りに関わる所」から先に手をつけるのが正解です。見た目のモールは、その後で十分間に合います。

この記事では、ゴム部品の分け方と手に入れ方、交換の順番、自分でやるか頼むかの目安が分かります。

目次

旧車のゴム部品は「雨漏り」と「見た目」に分けて考える

先に結論

ゴム部品は、水を止める役目のある物と、見た目を整える役目の物に分けると、直す順番が決まります。水を止めるゴムが傷んでいる時は、見た目より先に直しておきましょう。

ドアやトランク、窓のまわりには、たくさんのゴム部品が付いています。どれも年数がたつと固くなり、縮んだりひびが入ったりするんです。

『全部いっぺんに替えないとダメ?』と思う方も多いはずです。実は、全部を一度に替えなくても大丈夫です。

役目で分けると、急いだほうがいい物と、後回しにできる物がはっきりします。

役目主な部品傷むと起きやすいこと急ぎ度
雨漏りに関わるドアのウェザーストリップ、トランクやハッチのゴム、窓ガラスまわりのゴム室内やトランクが濡れる、床の錆が進む高い
風切り音に関わるドアの外側のゴム、窓の上のゴム走行中の風の音が大きくなる中くらい
見た目に関わるルーフモール、窓のモール、ボディのモール白く色あせる、浮く、外れかける低め
旧車のゴム部品を雨漏りに関わる所と見た目に関わる所に分け、直す順番を示した図解

なぜ雨漏りを先に直すのか

雨漏りは、室内が濡れるだけでは終わりません。床のカーペットの下に水がたまると、鉄板の錆が静かに進んでしまうことも。

見た目のモールは、多少くたびれていても車の傷みには直接つながりにくいです。だからこそ、水を止めるゴムを先に見ておきたいんです。

床の錆が気になる時は、車の錆(サビ)のレストアも読んでみてください。

旧車の雨漏りはどこから来る?見つけ方の手順

ここでの結論

雨漏りは、濡れている場所の真上から来ているとは限りません。水を少しずつかけて、どこから入るかを順番に確かめるのが近道です。

旧車の雨漏りで困るのは、水の入り口と、濡れている場所がずれていることなんです。ドアの上から入った水が、内張りの中を伝って足元に出てくることもあります。

『どこが悪いのか分からないから、とりあえず全部替える?』と考えるのは、少し待ってみてください。入り口が分かれば、替える部品をしぼれます。

雨漏りの入り口を探す流れ
  1. 晴れた日に、車内のどこが濡れていたかをメモしておく
  2. 一人が車内に入り、もう一人が外からホースで水を少しずつかける
  3. 下のほうから順に、ドア、窓、屋根の順で水をかけていく
  4. 車内の人が、水がにじんだ場所と時間を声で伝える
  5. 入り口が分かったら、そのまわりのゴムの状態を見る

「いま、どこかにじんできた?」
「助手席の足元のあたりが、少し湿ってきたよ」

こんなふうに声をかけ合うと、意外とすぐに見つかります。強い水圧で一気にかけると、本来は入らない所から入ってしまうので、弱めの水で試してみましょう。

ゴムの傷みを見るポイント
  • 指で押した時に弾力があるか、カチカチに固いか
  • 表面にひびや割れが入っていないか
  • 角の部分がつぶれて、すき間ができていないか
  • ゴムが縮んで、端と端の間にすき間が空いていないか
  • 接着している所がはがれて、浮いていないか

ゴムのほかに、窓ガラスのまわりのすき間や、ボディの錆による穴から入っていることもあります。ゴムを替えても止まらない時は、ボディの状態も見てもらいましょう。

ウェザーストリップ交換は自分でできる?頼むならどこ?

ここでの結論

ドアのウェザーストリップのように、はめ込みや差し込みで付いている物は、自分で交換できることも多いです。窓ガラスを外す必要がある部品は、専門の店に頼むほうが安心です。

ウェザーストリップ交換のやりやすさは、付き方で大きく変わります。同じゴム部品でも、作業の重さがまったく違うんです。

付き方の例作業の重さ自分でやる目安
ドアの枠にはめ込んである軽め手順を調べれば取り組みやすい
クリップや両面テープで留めてある中くらい古いクリップが割れやすいので替えを用意
内張りを外さないと届かない中くらい内張りの留め具の扱いに慣れているなら
窓ガラスと一緒に組んである重いガラスの扱いに慣れた店に相談

「ブレーキパッドの交換くらいならやったことがあるけど、ゴムの交換もできる?」という相談はよく見かけます。ドアのゴムのように、はめ込みで付いている物なら、手順を調べながらでも取り組みやすいですよ。

内張りの外し方や、シート・天井の直し方は内装のレストアでまとめています。

よくある失敗

古いゴムをはがした後の接着剤のかすを残したまま、新しいゴムを付けてしまうこと。表面がでこぼこしたままだと、すき間ができてまた水が入ります。

頼む時に伝えたいこと

店に頼む時は、どこから水が入っているか分かっている範囲で伝えると、作業がスムーズです。さきほどの水かけの結果を、メモで持っていくのもおすすめです。

作業の範囲や料金は店によって違うので、見積もりと説明で確かめておきましょう。

ウェザーストリップやモールの手に入れ方

ここでの結論

まずは新品の純正部品が出るかを販売店で確かめ、出ない時は復刻部品、汎用品、中古品の順に探すのが分かりやすいです。

ゴム部品は、車の部品の中でも年数で傷みやすい物です。旧車では、新品の純正部品が出なくなっていることも少なくありません。

メーカーの公式な案内では、部品を作り続ける期間は一律では決まっていません。トヨタは工場で付ける部品について生産終了から約10年を目安とし、マツダも生産終了から10年前後を目安としています。

それより古い車では、メーカーが旧車向けに部品を作り直している例もあります。マツダはNAロードスター向けに部品の復刻を行っていて、ソフトトップの復刻も発表しています。

メーカーの復刻部品の調べ方は、メーカーの旧車部品の再販・レストアサービスで紹介しています。

手に入れ方向いている部品確かめたいこと
純正の新品まだ出ている車種のゴム全般車台番号を伝えて品番を調べてもらう
メーカーの復刻部品対象の車種の決まった部品対象の車種と部品か、注文の方法
汎用のゴムドアやトランクのゴム断面の形と長さが合うか
中古品モールや形の決まった部品ゴムが固くなっていないか
ウェザーストリップやモールの手に入れ方を、純正・復刻・汎用・中古の順に示した図解

「どこで買えばいいんですか?」という相談も多いですよね。品番が分かれば、販売店でも部品屋でも探しやすくなります。

『汎用品でも大丈夫?』と思う方もいるはずです。汎用のゴムは断面の形がいくつかあるので、今付いているゴムの断面と見比べて選んでみてください。

ほかの探し方は、レストア部品の探し方|手に入らない時の4つの手段も参考になります。

モール交換と、交換する順番の考え方

ここでの結論

モールは見た目の部品ですが、ガラスまわりのモールは水を止める役目も持っていることがあります。付き方を確かめてから、交換するか決めましょう。

モール交換でよく聞くのが、ルーフモールが浮いてしまうという悩みです。屋根の溝に沿って付いているゴムなので、古くなると縮んで端が浮きやすいんです。

フロントガラスのまわりのモールは、ガラスを交換する時に一緒に替えるかどうかが話題になります。ガラスとボディの間をふさぐ物なので、ガラスを外す作業と同時に考えるのがおすすめです。

交換する順番の目安
  • 室内が濡れているなら、まず入り口のゴムから
  • 次に、トランクやハッチのゴム
  • 窓ガラスを外す予定があれば、その時にガラスまわりのゴムとモールも
  • 最後に、ボディやルーフのモールなど見た目の部品

ボディの塗装をし直す予定があるなら、モールの交換は塗装の後にすると、仕上がりがきれいです。全塗装の流れは全塗装(オールペン)とレストアを見てみてください。

ルーフモールが浮いてしまう時

新しいルーフモールを付けたのに、端がどうしても浮いてしまうという相談もあります。溝の中に古い接着剤やごみが残っていると、モールが奥まで入らないんです。

付ける前に溝を掃除して、気温の低い日を避けて作業するとなじみやすくなります。

『それでも浮く…』という時は、モールの形が車に合っているかを販売店で確かめてみてください。似た形の別の部品だった、ということもありますよ。

固くなったゴムを延命したい時

新しい部品がすぐに手に入らない時もありますよね。そんな時は、ゴム用の保護剤で表面の乾きを防ぐ方法もあります。

ただし、すでにひびが入っている物や縮んですき間がある物は、保護剤では元に戻りません。あくまで、替えの部品が見つかるまでのつなぎとして考えておきましょう。

ゴム部品・モールでよくある相談

この章について

ネットの質問サイトで閲覧の多い、ウェザーストリップやモールの相談を要約して紹介します。

相談1「運転席と助手席のウェザーストリップ交換は、どれくらいかかる?」

いちばん閲覧が多いのが、費用についての相談です。気になりますよね。

ただ、部品代も工賃も、車種や部品が出るかどうか、店によって大きく変わります。まずは車台番号を伝えて部品が出るかを確かめ、部品代と工賃を分けた見積もりをもらってみてください。

部品の品番が分からないと、見積もりがざっくりした金額になりがちです。品番を調べてもらってから比べると、納得しやすいですよ。

相談2「内張りを外さないと交換できない?」

ゴムの種類によって違います。ドアの枠にはめ込んであるゴムなら内張りを外さずに替えられることが多く、窓の内側のゴムは内張りを外さないと届かないこともあります。

内張りの留め具は、古い車ほど割れやすくなっています。外す前に替えの留め具を用意しておくと安心です。

相談3「ガラス交換の時、モールも一緒に替えるべき?」

ガラスを外す時に古いモールを再使用すると、すき間ができて雨漏りの原因になることがあります。ガラスを外すなら、そのモールが再使用できる物かを作業する店に聞いてみてください。

直している間の毎日の車をどうするか

ここでの結論

雨漏りを直している間や部品待ちの間は、その車を毎日使うのが難しいこともあります。毎日の移動手段も一緒に考えておきましょう。

ゴム部品の取り寄せに時間がかかったり、雨漏りの原因探しが長引いたりすると、雨の日に乗れなくて困りますよね。

旧車は晴れた日の趣味の車にして、毎日の買い物や通勤の車は別に持つという考え方もあります。もちろん、手を入れながら毎日乗り続けるのも立派な選び方です。

そのうえで、毎日の車を月々定額で持てるカーリースという方法もあるので、比べてみてください。

定額カーリース(PR)

毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

無料定額カーリースを見てみる

料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

旧車のウェザーストリップは汎用品でも大丈夫ですか?

ドアやトランクのゴムなら、断面の形と長さが合う汎用品で直せることもあります。今のゴムの断面と見比べて、合う形を選んでみてください。

ウェザーストリップ交換は自分でできますか?

はめ込みで付いているドアのゴムなどは、自分で取り組みやすいです。窓ガラスと一緒に組んである部品は、ガラスの扱いに慣れた店に相談するのがおすすめです。

旧車の雨漏りは、ゴムを替えれば止まりますか?

ゴムが原因なら止まることが多いです。ただ、ボディの錆による穴や窓ガラスまわりのすき間から入っていることもあるので、入り口を確かめてから替えましょう。

モール交換は後回しにしても大丈夫ですか?

見た目だけのモールなら後回しにしても困りにくいです。ガラスまわりのモールは水を止める役目もあるので、浮きや割れがあれば早めに見てもらいましょう。

まとめ

この記事の要点
  • ゴム部品は「雨漏りに関わる所」と「見た目に関わる所」に分ける
  • 雨漏りは水を少しずつかけて入り口を探す
  • はめ込みのゴムは自分で、ガラスまわりは店に頼むのが目安
  • 部品は純正、復刻、汎用、中古の順に探す
  • 見た目のモールは塗装の後に替えると仕上がりがきれい
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次