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いつか直そうと思って置いてきた車。でも、レストアの見積もりや自分の時間を考えると、もう手放したほうがいいのかもしれない。そんなふうに迷っている方もいますよね。
結論から言うと、廃車かレストアかで迷ったら、まず「売る・譲る・廃車にする」の3つから車の状態に合う道を選ぶのが近道です。
ここでは、状態ごとの選び方と、抹消登録の手続き、戻ってくるお金までを順番に見ていきますね。
廃車かレストアか。あきらめる前に考えたいこと
レストアをあきらめるのは、失敗ではありません。手放し方を選べば、車を次の人につないだり、登録だけ止めて時間をかせいだりすることもできます。
『ここまで置いておいたのに、もったいない…』という気持ち、よく分かります。ただ、置いておくだけでも、置き場所や税金の負担は続きます。
まずは、なぜレストアをあきらめようと思ったのか、理由を書き出してみましょう。理由によって、選ぶ道が変わってきます。
| あきらめる理由 | 考えられる道 |
|---|---|
| お金が足りない | 一時抹消で登録を止めて、時間をかせぐ |
| 作業する時間が無い | レストアをしたい人に譲る |
| 置き場所が無くなった | 売る、または譲る |
| 錆や傷みがひどく直せない | 廃車にする |
| 気持ちが離れてしまった | 売る、または譲る |
レストアそのものの考え方はレストアとはで紹介しています。もう一度、自分が何をしたかったのかを振り返ってみるのもいいですよ。
置いておくだけでも税金はかかる
登録したまま置いている車には、毎年4月1日時点の所有者に自動車税がかかります。国土交通省の資料では、ガソリン車は新車の登録から13年超で自動車税が概ね15%、軽自動車は13年を経過すると軽自動車税が概ね20%重くなります。
『乗っていないのに税金だけ払っている』という状態が続いているなら、手放すか、一時抹消で登録を止めるかを考えるタイミングかもしれません。
車の状態で選ぶ「売る・譲る・廃車にする」の早見表
動く車や書類のそろった車は「売る」、直せば乗れそうな車は「レストアしたい人に譲る」、直せないほど傷んだ車は「廃車にする」が基本の考え方です。
『自分の車はどれに当たるんだろう』と思いますよね。車の状態ごとに、早見表にしてみました。

| 車の状態 | 売る | レストアしたい人に譲る | 廃車にする |
|---|---|---|---|
| 動く・車検がある | 合う | 合う | 合わない |
| 動かないが書類がそろっている | 相手しだい | 合う | 合う |
| 錆で床や骨格に穴がある | 難しい | 相手しだい | 合う |
| 書類が見当たらない | 難しい | 相談が必要 | 運輸支局などに相談 |
| 部品だけ欲しい人がいる | 合わない | 車ごと譲る | 合う |
例えば、レストアをしたい知り合いに譲る時は、こんな話から始めると進めやすいです。
「動かないけど、書類はそろっているよ。引き取りと名義の手続きはどうしようか」
「運ぶ車はこちらで手配するね。名義の手続きの日も決めておこう」
譲る側と受け取る側で、運び方と手続きの担当を先に決めておく。それだけで、後の行き違いがぐっと減りますよ。
売る時は、その場で契約しない
動く車や書類のそろった車なら、買取業者に売る道もあります。国民生活センターによると、四輪の車の売却は、業者が自宅に来た場合でもクーリング・オフの対象外です。
『早く片付けたい』という気持ちから、その場でサインしたくなることもありますよね。キャンセルの条件を読んでから決めましょう。売り方の違いは旧車・レストア車を売るで紹介しています。
「部品取り」として譲る時の注意
旧車の仲間から『部品取りに欲しい』と言われることもありますよね。この時に知っておきたいのが、自動車リサイクル法の決まりです。
環境省の案内では、使用済自動車から再利用部品を取り外すには、個人で行う場合でも都道府県知事などから解体業の許可を受けることが必要とされています。廃車にすると決めた車から自分で部品を外して譲るのは、許可が無いとできないということです。
「どうせ廃車にするから」と、自分で部品を外して仲間に配ってしまうケースです。部品が欲しい人がいるなら、廃車と決める前に車ごと譲れないか相談してみましょう。
抹消登録の手続きを知っておこう
廃車の手続きには、登録をいったん止める「一時抹消登録」と、解体した後の「永久抹消登録」があります。また乗るかもしれないなら、一時抹消を選ぶと後から登録し直せます。
国土交通省の自動車検査登録総合ポータルでは、一時抹消登録は車の使用を一時的にやめる時の手続きです。永久抹消登録は、リサイクル事業者に引き渡して適正に解体した時の手続きと説明されています。
| 比べる所 | 一時抹消登録 | 永久抹消登録 |
|---|---|---|
| どんな時 | 使うのをいったんやめる | 解体した |
| 手数料 | 窓口500円・OSS450円 | 無料 |
| もう一度乗れるか | 登録し直せば乗れる | 乗れない |
| 重量税の還付 | この段階では無い | 条件を満たせば申請できる |
手数料は令和8年4月1日現在の国土交通省の一覧表の金額です。一時抹消した後に解体した時の解体届は、無料とされています。
永久抹消は15日以内に
道路運送車両法では、車を解体した時は、解体報告記録がされたことを知った日から15日以内に永久抹消登録を申請することになっています。申請書には、解体報告記録がされた日と移動報告番号を書きます。
一時抹消した後に解体した場合も、15日以内に届け出が必要です。解体を業者に頼む時は、手続きをどちらが進めるかを先に決めておきましょう。
- 車検証と書類がそろっているか確かめる
- 引き取ってくれるリサイクル事業者を探す
- 車を引き渡し、解体の連絡を待つ
- 永久抹消登録(または解体届)を申請する
- 重量税・自賠責・任意保険の手続きをする

空き地に置きっぱなしにしない
自動車リサイクル法では、車の持ち主は使用済自動車を引取業者に引き渡すことになっています。廃棄物処理法でも、何人もみだりに廃棄物を捨ててはならないと定められています。
『そのうち片付けよう』と空き地や借りた場所に置いたままにすると、周りの人にも迷惑がかかります。直さないと決めたら、早めに引き取り先を探しておきましょう。
また乗る可能性があるなら一時抹消
『いつかまたレストアしたいかも』という気持ちが残っているなら、一時抹消で登録を止める道もあります。登録し直す時は、中古新規登録の手続きをします。
手続きは不動車・抹消した車を登録し直すで紹介しています。
廃車にすると戻ってくるお金と、かかるお金
抹消登録をすると、自動車税は月割になり、条件を満たせば重量税と自賠責保険も戻ってきます。それぞれ手続きの窓口が違うので、1つずつ確かめましょう。
『廃車にしたら、何か戻ってくるの?』というのは気になるところですよね。ここは手続きしないと戻らないお金もあるので、しっかり見ておきましょう。
自動車税は抹消した月までの月割
東京都主税局の説明では、年度の途中で抹消登録をした場合、自動車税は4月から抹消登録をした月までの月数で課税されます。名義変更で人に譲った場合は、4月1日時点の所有者に1年分かかります。
重量税は解体と車検の残りが条件
九州運輸局の案内では、適正に解体して永久抹消登録(または解体届)と同時に申請し、車検の残りが1か月以上ある場合に、残りの期間に応じて重量税が戻ります。一時抹消の段階では還付されません。
自賠責保険は保険会社の窓口で解約
国土交通省の自賠責保険のよくある質問では、廃車にした時は契約している保険会社の窓口で解約手続きができるとされています。代理店では手続きできず、保険期間の残りが1か月未満なら戻るお金はありません。
- 自動車税が月割になっているか通知で確かめる
- 重量税の還付を抹消登録と同時に申請する
- 自賠責保険を保険会社の窓口で解約する
- 任意保険を解約するか、中断の手続きをする
任意保険は、しばらく車に乗らないなら「中断」の手続きも考えてみてください。日本損害保険協会によると、条件を満たせば中断後の新しい契約に等級を引き継げ、一般的には解約日から13か月以内などの期限があります。
リサイクル料金の扱い
環境省の案内では、リサイクル料金は原則として新車を買った時に負担していて、額は車ごとに違い、一般の車両は6,000円から18,000円程度とされています。古い車の場合は、預託されているかを引取業者に確かめてもらいましょう。
よくある相談:廃車とレストアの境目の悩み
Q&Aサイトでよく見るのは、廃車になった車をレストアで蘇らせられるか、一時抹消の車を譲り受けた時の書類、書類が無い車の扱い、という相談です。
廃車とレストアについては、Q&Aサイトでも多くの相談があります。よくあるものを3つ選んで答えてみますね。
相談1:廃車になった車をレストアして、新品同様にできる?
お金と時間をかければ、かなりの所まで直せることはあります。ただ、錆が骨格まで進んでいる車や、部品が手に入らない車は、作業が長引きやすいです。
自分で直すか、ショップに頼むかでも話は変わります。まずは見積もりを取って、どこまで直すのかを決めてから考えてみましょう。
相談2:一時抹消した車を譲り受けたけど、書類はこれで足りる?
一時抹消された車をもう一度走らせるには、中古新規登録の手続きが必要です。どんな書類が必要かは、車や状況によって変わることがあります。
譲り受ける時は、一時抹消の書類と譲渡証明書を受け取り、管轄の運輸支局に必要な書類を確かめておくと安心です。
相談3:書類が無い車でも、もう一度乗れる?
書類が見当たらない車は、手続きが難しくなりがちです。どう進めればいいかは、管轄の運輸支局などに相談してみましょう。
「何から聞けばいいですか?」
「車台番号と、分かる範囲の経緯をメモして相談に行くと話が早いですよ」
こんなふうに、分かっている情報をまとめてから相談するのがおすすめです。
車を手放した後の、毎日の足をどうする?
レストアをあきらめて車を手放したら、次は毎日の車をどうするかを決めておきましょう。手間の少ない持ち方を選ぶと、次の趣味にも時間を回せます。
『車が無くなると、通勤や買い物が困る』という方も多いはずです。手放す前に、次の車の持ち方まで考えておくと慌てずに済みますよ。
国民生活センターの説明では、カーリースは税金や点検整備の費用などを月々の料金に含める契約が多く、毎月の支払いがほぼ一定になります。その代わり、原則として途中で解約できず、走行距離などの制限もあるので、契約内容をよく読んで選びましょう。
もう一度レストアに挑戦したくなった時のために、売るか直すかの考え方はレストアするか乗り換えるかも見てみてください。
古い車を手放して、毎日の車は新しい車でいきたい。そんな方は、月々定額で新車に乗れるカーリースも選択肢の1つとして見てみてください。
定額カーリース(PR)
毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も
旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。
無料定額カーリースを見てみる料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。
よくある質問
廃車にするか、レストアするか迷っています。どう決めればいいですか?
まずはレストアの見積もりを取り、かかるお金と時間を書き出してみましょう。そのうえで、売る・譲る・廃車にするの早見表と比べると決めやすくなります。
一時抹消と永久抹消のどちらを選べばいいですか?
また乗る可能性があるなら一時抹消、解体するなら永久抹消です。一時抹消なら、中古新規登録の手続きで再び登録できます。
廃車にすると重量税は戻ってきますか?
適正に解体して永久抹消登録(または解体届)と同時に申請し、車検の残りが1か月以上ある場合に戻ります。一時抹消の段階では戻りません。
値段がつかない古い車でも、売ることはできますか?
相手しだいですが、動かない車でも話を聞いてくれる業者はあります。買取・下取り・個人売買の違いを知ってから相手を選ぶと安心です。
まとめ
- 廃車かレストアかで迷ったら、あきらめる理由を書き出してみる
- 車の状態で「売る・譲る・廃車にする」のどれが合うかを選ぶ
- 廃車と決めた車から自分で部品を外すのは、許可が無いとできない
- 一時抹消は登録を止めるだけ、永久抹消は解体した後の手続き
- 抹消すると自動車税は月割、条件を満たせば重量税と自賠責も戻る





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