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鼓動のような低い排気音のハーレー、街に似合う丸いボディのベスパ。外車のバイクには、国産とは違う魅力がありますよね。
結論から言うと、ハーレーのレストアやベスパのレストアは、作業そのものより「部品をどう手に入れるか」と「誰に頼むか」を先に決めることが大事です。
この記事を読めば、国産バイクと比べてどこに手間がかかるのか、頼み先をどう選べばいいかが分かります。
外車バイクのレストア、国産と何が違う?
錆を落とし、エンジンや足回りを直すという流れは、国産バイクと大きく変わりません。違いが出るのは、部品の手配、ネジや工具の規格、頼めるお店の数です。
『外車は難しそう…』と構えてしまう方も多いはずです。ただ、レストアの基本の流れは国産のバイクと同じなんです。
レストアの話題によく出てくる外車のバイクには、例えばこんな車種があります。
| 分け方 | 車種の例 | 手続きの区分の目安 |
|---|---|---|
| アメリカの大きなバイク | ハーレー | 排気量が大きい車種は小型二輪(車検あり) |
| イタリアのスクーター | ベスパ、ベスパ50s | 50ccなら原付(市区町村) |
国土交通省の自動車検査登録総合ポータルの区分では、251cc以上の小型二輪は運輸支局等、125cc以下の原付は市区町村が手続きの窓口です。車検があるのは小型二輪だけです。
レストアという言葉の全体像は、レストアとは|意味と車・バイクのレストアの基本で紹介しています。
部品・規格・頼み先で国産バイクと比べてみる
外車のバイクは「部品の手に入れ方」「ネジや工具の規格」「頼み先」の3つで国産と比べると、どこに手間がかかるかが見えてきます。
レストアガイド編集部で、国産バイクと外車バイクを3つの軸で比べてみました。
| 比べる所 | 国産バイク | 外車バイク |
|---|---|---|
| 部品の手に入れ方 | メーカーの販売店、国内の専門店や中古部品 | 国内の専門店、海外からの取り寄せも候補 |
| ネジや工具の規格 | ミリ規格の工具が中心 | 車種や年式によってはインチ規格の物がある |
| 頼み先 | 町のバイク屋さんでも見てもらえることが多い | その車種に慣れたお店を探す必要がある |

部品の手に入れ方
外車のバイクは、国内の専門店で部品を扱っていることも多いです。手に入らない部品は、海外から取り寄せることになります。
海外から取り寄せる時は、届くまでの日数と、品番が自分の車体に合うかを先に確かめておきましょう。『届いたけど年式違いで付かない…』ということも起こりがちです。
- 車体の年式と、部品の品番が合っているかを確かめる
- 届くまでの日数と、作業が止まる期間を見込んでおく
- 合わなかった時に返品できるかを見ておく
- 取り付けをお店に頼むなら、持ち込みでいいかを先に聞く
ネジや工具の規格
ハーレーのように、車種や年式によってインチ規格のネジが使われているバイクもあります。手持ちのミリの工具では合わないことがあるので、分解を始める前に確かめておきましょう。
工具のそろえ方は、バイクレストアの工具|最初にそろえる物と後から買う物で紹介しています。
頼み先
外車のバイクは、その車種に慣れたお店に頼むのが安心です。古い年代の車体ほど、扱えるお店が限られてくることもあります。
頼み先の候補を、得意なことで分けてみました。
| 頼み先 | 向いている作業 | 確かめたいこと |
|---|---|---|
| その車種を扱う専門店 | エンジンの分解、部品の手配、全体のレストア | 同じ年代の車体を手がけたことがあるか |
| メーカーの正規販売店 | 比較的新しい年式の点検、電子制御の診断 | 古い年代の車体も受けてくれるか |
| 町のバイク屋さん | タイヤやブレーキなど一般的な整備 | 外車の作業を受けてくれるか |
| 自分 | 洗車、磨き、小物の交換 | 工具の規格と作業場所 |
一つのお店に全部を頼まなくても大丈夫です。作業ごとに頼み先を分けると、近くに専門店が無くても進めやすくなります。
「エンジンは専門店に、タイヤ交換は近くのお店に頼んでもいいですか?」
「大丈夫ですよ。どこで何をしたかだけ、記録に残しておいてくださいね」
作業ごとに記録を残しておくと、次に頼むお店にも車体の状態を伝えやすくなります。
ハーレーのレストアで先に決めておきたいこと
ハーレーのレストアは、当時の姿に戻すのか、カスタムも加えるのかで、作業も手続きも変わります。マフラーや灯火など、日本の基準に関わる所は特に先に決めておきましょう。
レストアとハーレーのカスタムを、同時に考えている方も多いですよね。どちらに寄せるかで、部品の選び方が変わってきます。
- 年式に合った部品を探して使う
- 部品探しに時間がかかりやすい
- 当時の雰囲気をそのまま楽しめる
- 乗りやすさや好みを足せる
- 社外部品の選び方の幅が広がる
- 内容によっては手続きや基準の確認が要る
マフラーと灯火は日本の基準に合わせる
道路運送車両の保安基準では、騒音について告示で定める基準に合う消音器を備えることが求められています。国土交通省には、騒音防止の性能を確認したマフラーに表示を付ける「交換用マフラー事前認証制度」もあります。
前照灯なども、色や明るさ、取り付け位置が告示の基準に合っている必要があります。海外の部品をそのまま付ける前に、お店や検査場で確かめておきましょう。
見た目を優先して、基準に合うか分からない部品を付けてしまうことです。道路運送車両法では、保安基準に適合しなくなる改造を禁じています。
古い年代のエンジンを開ける前に
古い年代のハーレーのエンジンを、自分でオーバーホールしたいという方もいますよね。開ける前に、整備書と、その年代に合った工具がそろっているかを確かめておきましょう。
分解した部品は、外した順に並べて写真を撮っておくのがおすすめです。組み立てで迷った時に、写真がいちばん頼りになります。
小型二輪の車検と手続き
排気量の大きいハーレーは、車検のある小型二輪の区分です。自動車検査登録総合ポータルの案内では、自分で検査場に持ち込む継続検査もでき、予約は受検日の2週間前から受け付けています。
エンジンの載せ替えなどで原動機の型式が変わる時は、構造等変更検査が要ります。改造と手続きの関係は、レストアと改造・構造変更|手続きが必要になる場合で紹介しています。
ベスパのレストア&メンテナンスで気をつけたいこと
ベスパは車体がスチールでできているので、錆の点検がレストアの出発点になります。直した後のメンテナンスまで見てくれるお店を見つけておくと、長く楽しめます。
『小さなスクーターなら、すぐに直せそう』と思う方もいるかもしれませんね。実は、車体の錆が進んでいると、エンジンより車体の作業のほうが大がかりになることもあるんです。
ベスパのレストアは、レストア&メンテナンスをセットで考えるのがおすすめです。古いスクーターは、直した後も手をかけ続けることで調子を保てるからです。
ベスパ50sのレストアを考えている方は、手続きの窓口が市区町村になることも覚えておきましょう。原付の手続きは、市区町村によって必要な物が違うことがあります。
- 車体の床やサイドカバーの裏に錆や穴が無いかを見る
- 灯火とホーンが動くかを確かめる
- タイヤのひび割れとブレーキの効きを見る
- キャブレターの中に古いガソリンが残っていないかを確かめる
直した後に続けたいメンテナンス
ベスパは、直した後の付き合い方で調子が変わります。乗る前の点検を習慣にしておくと安心です。
- 乗る前にタイヤの空気とブレーキの効きを確かめる
- 灯火とホーンが動くかを見る
- しばらく乗らない時はキャブレターのガソリンを抜く
- 錆が出やすい車体の裏をときどき見る
古いスクーターのレストアは、原付の考え方とも共通しています。原付・50ccバイクのレストア|カブやモンキーで始める人へも参考にしてみてください。
外車バイクのレストアでよくある相談
外車バイクのレストアについて、ネットの質問サイトでよく見かける相談を要約して紹介します。
相談1「古いハーレーのレストア費用はどのくらい?」
古い年代のハーレーで、エンジンの腰下まで含めてレストアしたい時の費用を知りたい、という相談です。とても多く読まれていて、気にしている人が多いことが分かります。
費用は、エンジンをどこまで開けるか、部品を新品にするか再生するかで大きく変わります。料金はお店によって違うので、作業の範囲を決めてから見積もりを取ってみてください。
相談2「ハーレーのレストアを自分でやりたい」
屋根付きのガレージがあり、以前に小さなバイクを直した経験もあるので、ハーレーのレストアを自分でやりたい、という相談も見られます。
「ガレージはあるので、自分でできるところまでやりたいんです」
「いいですね。エンジンの中とブレーキは、迷ったらお店に相談できるようにしておきましょう」
こんなふうに、自分でやる範囲と頼む範囲を先に分けておくと、途中で行き詰まっても進められます。
相談3「インジェクションの車体のエンジンが掛からない」
比較的新しい年式のインジェクションのハーレーをレストアしていて、エンジンが掛からない、という相談もあります。
電子制御の部品が多い車体は、見た目だけでは原因が分かりにくいものです。診断の道具を持っているお店に相談するのが近道ですよ。
頼み先の選び方と、仕上がった後のこと
外車のバイクは、その車種を手がけたことがあるお店を選び、部品の手配をどちらがするかを最初に決めておきましょう。

- 同じメーカーや同じ年代のバイクを手がけたことがあるか
- 部品はお店が取り寄せるのか、自分で用意してもいいのか
- 部品が届くまで作業が止まる時、どう連絡をもらえるか
- マフラーや灯火を日本の基準に合わせる作業も頼めるか
お店の選び方は、バイクレストア専門店の選び方|頼む前に確かめたいことで紹介しています。
保険会社の中には、製造から一定の年数がたった国産車や輸入車を対象に、二輪も含めて車両保険の金額を協定する商品を扱っているところもあります。条件があるので、加入できるかは保険会社に確かめてみてください。
手放す時のことも少しだけ。自動車リサイクル促進センターの案内では、並行輸入など二輪車リサイクルシステムの参加事業者以外が販売したバイクは、二輪車リサイクルの対象外とされています。
外車のバイクは、休日にじっくり付き合う趣味の一台という方が多いですよね。毎日の通勤や家族の用事は別の車に任せて、バイクは休日に楽しむという分け方もあります。月々定額で新車に乗れるカーリースという選択肢も、一度のぞいてみてください。
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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も
旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。
無料定額カーリースを見てみる料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。
よくある質問
ハーレーのレストアは国産バイクより難しいですか?
作業の流れは国産と大きく変わりませんが、部品の手配や工具の規格、頼めるお店の数で手間が増えることがあります。その車種に慣れたお店を先に見つけておくと安心です。
ハーレーのレストアにインチの工具は要りますか?
車種や年式によってはインチ規格のネジが使われています。分解を始める前に、手持ちの工具が合うかを確かめておきましょう。
外車バイクの部品を自分で海外から取り寄せてもいいですか?
自分で取り寄せる方法もありますが、品番が年式に合うか、届くまでの日数、合わなかった時に返品できるかを先に確かめておきましょう。取り付けをお店に頼むなら、持ち込みでいいかも聞いておくと安心です。
ベスパ50sのレストアで手続きはどこでしますか?
国土交通省の区分では、125cc以下の原付の手続きは市区町村が窓口です。必要な物は市区町村ごとに違うことがあるので、先に問い合わせておきましょう。
まとめ
- 外車バイクのレストアは、基本の流れは国産と同じ
- 部品の手に入れ方、ネジや工具の規格、頼み先の3つで手間が変わる
- ハーレーはカスタムを加えるかどうかを先に決め、マフラーや灯火は日本の基準に合わせる
- ベスパはレストア&メンテナンスをセットで考え、錆の点検から始める
- 頼む時は、部品の手配をどちらがするかを最初に決めておく





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