レストア後の乗り方と保管|仕上がった車を長持ちさせる

レストア後の乗り方と保管を紹介する記事のアイキャッチ。明るいガレージに置かれた仕上がった古い車

当サイトの記事は編集部が法令・国土交通省などの公的機関、業界団体やメーカーの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に定額カーリースのサービスへの案内(広告)を含みます。

長い時間をかけて仕上がった車が戻ってくると、うれしくてすぐにでも遠くへ出かけたくなりますよね。でも『せっかく直したのに、またすぐ傷んだらどうしよう』という不安もあるはずです。

結論から言うと、レストア後の車は「最初の1か月」「普段の乗り方」「長く乗らない時の保管」の3つに分けて考えると、何に気をつければいいかがはっきりします。特にレストア後の保管は、錆と湿気をどう防ぐかが中心です。

この記事を読めば、仕上がった車を長く楽しむための乗り方と保管のしかたが分かります。

目次

レストア後は時間軸で考えるとシンプル

先に結論

仕上がった直後は「確かめながら乗る」、慣れてきたら「定期的に動かす」、乗らない時は「湿気と錆を防いで休ませる」。時期ごとにやることを分けておけば、迷いません。

レストア後に気をつけることは、時期によって変わります。3つの時期に分けて、表にしてみました。

時期大事にしたいこと主にやること
最初の1か月新しい部品や組み直した所を確かめるにじみや音を見る、初回の点検を受ける
普段の乗り方定期的に動かして状態を保つ時々走らせる、雨の後は乾かす、点検を続ける
長く乗らない時の保管湿気と錆、部品の劣化を防ぐ屋根のある場所に置く、バッテリーやタイヤを見る
レストア後を、最初の1か月・普段の乗り方・長く乗らない時の保管の3つの時期に分けて、やることを並べた図解

時期ごとの細かい注意は、作業をしたショップの説明が一番確かです。引き渡しの時に「最初はどんなことに気をつければいいですか」と聞いておきましょう。

引き渡しの時に聞いておきたいこと

仕上がった車を受け取る時は、うれしさで説明を聞き流してしまいがちです。次のことは、メモを取りながら聞いておくと安心ですよ。

  • 直した所と、元のままにした所
  • 最初のうちに気をつけてほしい乗り方
  • 次に点検を受ける時期と、見てもらう所
  • 替えた部品の品番や、手に入れた所

「この車で、次に手を入れそうな所はどこですか」と聞いておくのもおすすめです。先の予定が立てやすくなります。

レストアそのものの考え方は、レストアとはで紹介しています。

最初の1か月は「確かめながら乗る」

いきなり遠出より、近場で様子を見る

組み直したばかりの車は、走らせてみて初めて分かることがあります。まずは近場を走りながら、気になる所がないかを確かめてみてください。

レストアでばらして組み直した車は、ボルトやホースの継ぎ目、新しく替えた部品が、走ることでなじんでいきます。最初のうちは、少し気にかけてあげるくらいがちょうどいいんです。

『そんなに神経質にならなくても』と思うかもしれません。ただ、小さなにじみや音は、早く気づくほど直すのも楽になりますよ。

最初の1か月に見ておきたいこと
  • 止めていた場所の地面に、オイルや水のしみがないか
  • 走り出しや止まる時に、いつもと違う音がしないか
  • ブレーキの効き方や、ハンドルのとられ方に違和感がないか
  • 水温や油圧などのメーターの動きがいつもどおりか
  • 雨の日のあとに、室内やトランクに水が入っていないか

気になる所が見つかったら、自分で無理に直そうとせず、まずは作業したショップに相談してみてください。特にブレーキやハンドルなど走る安全に関わる所は、自信が無ければ整備工場に任せるのがおすすめです。

初回の点検を予約しておく

引き渡しの時に、しばらく乗ったあとの点検をいつ受けるか、決めておくと安心です。組み直した所の締め付けや、にじみの確認をしてもらえます。

道路運送車両法では、自家用の乗用車などの定期点検は1年ごとと決められています。レストア後もこの点検を続けていくのが基本です。

点検や整備をしたら、点検整備記録簿に残しておきましょう。

記録の残し方はレストアの記録の残し方で紹介しています。

普段の乗り方で長持ちさせるには

乗らなすぎも、無理をさせすぎも避ける

古い車は、ずっと止めておくとかえって傷みやすくなります。時々動かして、無理をさせない乗り方が長持ちのコツです。

レストア後の車は大事にしたい気持ちが強くなりますよね。ただ、乗らずに置いておくと、タイヤの同じ所に重さがかかり続けたり、ゴム部品が乾いたりしやすくなります。

普段の乗り方で気をつけたいことを、場面ごとにまとめました。

場面気をつけたいこと
走らせる前タイヤの空気圧、オイルや水の量、灯火類を見る
走っている時暖まるまでは無理に回さない、メーターの動きを見る
雨の日のあとボディや下回りの水を拭き、乾かしてからしまう
洗車の時下回りやドアの下など、水がたまりやすい所まで乾かす
しばらく乗らなかった時走らせる前に、ブレーキの効きを低い速度で確かめる

洗車のあとや雨のあとに濡れたままカバーをかけると、湿気がこもりやすくなります。乾かしてからしまう、を習慣にしておくと安心です。

久しぶりに乗る時の順番
  1. 車の周りと下をのぞいて、しみや動物の跡がないか見る
  2. タイヤの空気とオイル、水の量を確かめる
  3. エンジンをかけて、しばらく音とメーターを見る
  4. 低い速度でブレーキの効きを確かめる
  5. 近場を走って、いつもと違う所がないか確かめる

「毎日乗る車」と分けるという考え方

レストア後の車を毎日の通勤や買い物に使うと、どうしても雨の日や渋滞の日にも走らせることになります。週末の楽しみに回して、普段の足は別の車に任せるという人もいます。

2台持ちの考え方は旧車を趣味の車にして2台持ちで詳しく紹介しています。

レストア後の保管はどうすればいい?

屋根・湿気・定期的な見回り

長く乗らない時の保管は、雨風を避けられる場所に置き、湿気をこもらせず、時々様子を見ることが基本です。

レストア後の保管で一番の敵は、湿気と錆です。せっかく錆を落として塗り直したボディも、湿気の多い所に置きっぱなしにすると、また傷みやすくなってしまいます。

保管場所を、よくある選び方で比べてみました。

保管場所よい所気をつけたいこと
屋根と壁のあるガレージ雨風や日差しを防ぎやすい換気をして湿気をこもらせない
屋根だけの車庫雨と日差しを防げる横からの雨や砂ぼこり
屋外でカバーをかける場所を選ばない濡れたままかけない、風でこすれないようにする
借りるガレージや倉庫自宅に場所がなくても置ける契約で作業や長期の保管が認められているか

ガレージや借りる場所の選び方は、レストアの作業場所で紹介しています。

バッテリーやタイヤ、燃料はどうする?

長く置いておく時のバッテリーやタイヤ、燃料の扱い方は、車の仕組みや保管の期間によって変わります。端子を外しておくのか、充電を続けるのかなども含めて、作業したショップにその車に合うやり方を聞いておくと確かです。

『自分で調べたやり方で大丈夫かな』と迷ったら、出かける前の点検の時に一緒に相談してみてください。

屋根のある明るいガレージで、カバーを半分かけた古い車を保管している様子
長く乗らない時の見回りリスト
  • ボディや下回りに、新しい錆が出ていないか
  • タイヤの空気が減っていないか、ひびが出ていないか
  • バッテリーが弱っていないか
  • 室内にかびのにおいや湿気がこもっていないか
  • 小さな動物が入り込んだ跡がないか

長く乗らない時の手続きと保険

何か月も乗らない予定なら、手続きや保険のことも考えておきましょう。登録したまま置いておく場合、自動車税は毎年4月1日時点の所有者にかかります。

長い間使わないなら、一時抹消登録という方法もあります。東京都主税局の説明では、年度の途中で抹消すると、4月から抹消の月までの月数で課税されます。

ただ、再び乗り出す時には中古新規登録と新規検査が必要です。

保険は、古い車向けに、年間の走行距離などの条件を付けて車両保険を扱う保険会社もあります。乗り方に合った補償か、契約の時に確かめてみてください。

維持にかかるものは旧車の維持費でまとめています。

自分で手入れをする時の安全

保管中に、小さな傷をスプレーで直したり、オイルを替えたりする方もいますよね。消費者庁は、スプレー缶は十分に換気して使い、火気の近くで使わないよう呼びかけています。

替えたオイルなどの廃油は、決められた方法で処分しましょう。廃棄物処理法は「何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない」と定めています。

出し方は自治体ごとに違うので、住んでいる地域の案内を確かめてみてください。

保管や手入れに気を配るほど、雨の日や毎日の通勤には使いたくない、と感じる方もいますよね。旧車は大事に保管して、毎日の移動は別の車で、という形を選ぶなら、月々定額で新車に乗れるカーリースもひとつの選び方です。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

レストア後の車についてよくある相談

この章について

レストア後の乗り方や保管について、ネットの質問サイトでよく見かける相談を、内容を要約して紹介します。

相談1「フルレストアした車でも、古い車はトラブルが多い?」

専門店でフルレストアした古い車を買おうか考えているけれど、それでも車体のトラブルは多いのか、という相談です。

レストアで直した所は新しくなっても、直していない所や、これから傷んでくる所もあります。どこまで直したかを記録で確かめ、普段から点検を続けることで、トラブルに早く気づけるようになります。

「どこを直して、どこは元のままですか」と聞いておくと、気にかける所が分かりますよ。

相談2「趣味の車のために、ガレージや倉庫を借りたい」

車いじりや保管のためにガレージを借りたいけれど、何に気をつければいいか、という相談です。

借りる時は、作業をしていいか、音や塗装のにおいが出る作業が認められているかを、契約の前に確かめておきましょう。保管だけのつもりでも、湿気や換気の具合は見ておきたいところです。

「長く置いておく予定ですが、湿気がこもりにくいですか」と、見学の時に聞いてみるのもおすすめです。雨の日に一度見に行けると、さらに安心できますよ。

相談3「旧車は維持がきついと聞くけど、そんなに壊れる?」

旧車は維持費がすごいと聞くけれど、そんなに壊れるものなのか、という相談です。

古い車は、部品が傷んでいることに気づかず乗り続けると、大きな修理につながることがあります。反対に、定期的に動かして点検を続けていれば、小さなうちに手を打ちやすくなります。

レストア後の車なら、どこを直したかが分かっている分、次に見る所の見当もつけやすいはずです。点検の記録を続けて、傷みの出方をつかんでいきましょう。

よくある質問

レストア後すぐに遠出しても大丈夫ですか?

まずは近場を走って、にじみや音、ブレーキの効きなどを確かめてからのほうが安心です。最初の注意点は、作業したショップに聞いておきましょう。

レストア後の保管で一番気をつけることは何ですか?

湿気と錆です。雨風を避けられる場所に置き、濡れたままカバーをかけないこと、時々換気をして様子を見ることを心がけてみてください。

長く乗らない時は、手続きをしたほうがいいですか?

長い間使わないなら、一時抹消登録という方法があります。年度の途中で抹消すると、自動車税は抹消の月までの月数で課税されると東京都主税局は説明しています。乗り出す時は中古新規登録と新規検査が必要です。

レストア後も定期点検は必要ですか?

道路運送車両法では、自家用の乗用車などの定期点検は1年ごとと決められています。レストア後もこの点検を続け、点検整備記録簿に残しておきましょう。

保管中もエンジンをかけたほうがいいですか?

長く止めっぱなしにするより、時々動かして様子を見るほうが、傷みに早く気づけます。どのくらいの間隔で動かすか、どう保管するかは、車に合わせて作業したショップに相談してみてください。

まとめ

この記事の要点
  • レストア後は、最初の1か月、普段の乗り方、長く乗らない時の保管に分けて考える
  • 最初は近場で、にじみや音、ブレーキの効きを確かめながら乗る
  • 普段は時々動かし、雨や洗車のあとは乾かしてからしまう
  • 保管は、屋根のある場所で湿気と錆を防ぎ、時々見回る
  • 長く乗らない時は、一時抹消登録や保険の見直しも考える
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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