ロードスター(NA・NB)のレストア|部品とメーカーのサービス

ロードスターのレストアとメーカーのサービスを紹介する記事のアイキャッチ。工房に置かれた仕上げたばかりの小さなオープンカー

当サイトの記事は編集部が法令・国土交通省などの公的機関、業界団体やメーカーの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に定額カーリースのサービスへの案内(広告)を含みます。

初代や2代目のロードスターに乗っていて、『そろそろ本格的に直したいけど、どこに頼めばいいんだろう』と考えている方も多いですよね。

結論から言うと、ロードスターのレストアは「自分で直す」「ショップに頼む」「メーカーのサービスを使う」の3つの道があります。NAロードスターなら、マツダが公式のレストアサービスと復刻パーツを用意しているのが大きな特徴です。

この記事では、3つの道の比べ方と、マツダのサービスの中身、NBのレストアの考え方を紹介します。

目次

NA・NBロードスターのレストア、何から考える?

先に結論

NAロードスターはメーカーの公式サービスと復刻パーツがあり、NBは専門店や自分での作業が中心になります。まずは自分の車がどちらかと、どこまで直したいかを決めましょう。

ロードスターは、レストアの話題がとても多い車です。マツダが初代ロードスターのレストアサービスを始めたことで、ロードスターのレストアに興味を持った方もいるのではないでしょうか。

ただ、NAとNBでは、使える仕組みが違います。ざっくり分けると次のようになります。

型メーカーの公式な取り組みレストアの主な道
NA(初代)CLASSIC MAZDAのレストアサービスと復刻パーツメーカー、専門店、自分で直す
NB(2代目)この記事の調べでは公式のレストアサービスは確認できず専門店、自分で直す

『うちはNBだから、メーカーには頼めないのか…』と思った方もいるかもしれませんね。ただ、NBでも専門店や自分での作業で、長く乗り続けている人はたくさんいます。

レストアの意味や全体像は、レストアとは|意味と車・バイクのレストアの基本で紹介しています。

自分で直す・ショップに頼む・メーカーのサービスで比べる

ここでの結論

3つの道は、費用・期間・仕上がり・自分の手間がそれぞれ違います。全部を1つに決めず、「ボディはメーカーやショップ、細かい所は自分で」と組み合わせる人もいます。

どれを選べばいいか迷いますよね。レストアガイド編集部で、3つの道を比べる表を作ってみました。

比べる所自分で直すショップに頼むメーカーのサービス(NA)
向いている人作業そのものを楽しみたい人任せたいが、内容を相談して決めたい人新車に近い状態を目指したい人
費用の見え方部品代と道具代が中心見積もりで決まる公式のメニューと価格がある
作業の範囲自分のできる範囲店の得意分野によるメニューで決まっている
気をつけたいこと走る安全に関わる所は整備工場へ部品が無い時の扱いを先に決める分解後に追加の連絡が来ることがある
ロードスターのレストアを、自分で直す・ショップに頼む・メーカーのサービスを使うの3つで比べた図解
メーカーのサービスのよいところ
  • 公式のメニューと価格が示されている
  • 純正部品や復刻パーツを使って直してもらえる
  • 作業の範囲がメニューで分かりやすい
先に知っておきたいところ
  • 対象はNAロードスターに限られる
  • 価格はメニューの最低額からで、状態で変わる
  • 部分的な直しには向かないこともある

自分で直す時に知っておきたいこと

自分でレストアする時、『こんな作業まで自分でやっていいのかな』と迷うこともありますよね。国土交通省の資料では、特定整備の認証が要るのは、整備を事業として行う場合とされています。

使用者が自分で特定整備をした時は、点検整備記録簿に整備の概要や完了した日などを書くことが道路運送車両法で決められています。作業の記録は、後で車を見てもらう時にも役立ちますよ。

走る安全に関わる所は慎重に

ブレーキやハンドル、足回りは走る安全に直結します。自信が無い時は、整備工場に任せるようにしましょう。ジャッキで上げた車の下に入る時は、ジャッキだけで支えないようにしてください。

ショップに相談する時の聞き方

ショップに頼む時は、どこまで直したいかを最初に伝えておくと、見積もりの中身が比べやすくなります。

「ボディの錆と幌を中心に直したいんですが、どこまでお願いできますか?」
「まず車を見せてください。分解して錆が広がっていたら、その時にまたご相談しますね」

こんなふうに、追加が出た時の連絡の仕方まで決めておくと安心です。

マツダのNAロードスター レストアサービスとは

ここでの結論

マツダはCLASSIC MAZDAという取り組みで、NAロードスター(1989〜1998年式)のレストアサービスと、復刻パーツの提供をしています。価格はメニューごとに公式サイトで案内されています。

マツダは2017年8月4日に、初代ロードスターのレストアサービスを始めると発表しました。発表では、2017年内に受付を始め、2018年初頭からサービスを始める予定とされていました。

CLASSIC MAZDAは「古いクルマをも大切にできる社会を育みたい」として、クラシックカーをサポートするプログラムです。くわしくはCLASSIC MAZDA 公式サイトで確かめてみてください。

NAロードスターのレストア費用(公式メニュー)

NAロードスターのレストア費用やロードスターのレストアの値段が気になる方も多いですよね。マツダの公式サイトでは、メニューごとに税込の価格が示されています。

メニュー主な中身公式の価格(税込)
基本メニュー車両診断、全塗装、フタ物の新品交換、ランプ・ワイパー等の交換、ソフトトップ張替、小ダメージの板金4,510,000円~
オプションA インテリア内装1,210,000円~
オプションB エンジン&パワートレイン機関1,210,000円~
オプションC シャシー&サスペンション足回り880,000円~
オプションD エアコンエアコン330,000円~
オプションE アルミホイール&タイヤホイールとタイヤ220,000円~
フルレストア基本メニューと全オプション8,360,000円~

これは2026年10月に公式サイトで確かめたメーカーの公表価格で、レストアの相場ではありません。どれも「~」付きの最低額で、価格の改定が告知されることもあるので、最新の価格は公式サイトで確かめてみてください。

分解して分かることもある

マツダは「車両を分解し、レストアメニュー対象外の機能損傷や問題が判明した場合は、お客様にご連絡」と案内しています。分解して初めて分かる傷みもあるので、追加の費用がかかることも考えておきましょう。

NAロードスターの復刻パーツ

マツダは、NAロードスター(NA6CE・NA8C)向けに約190部品を復刻しています。復刻パーツや純正部品を買うだけなら、レストアサービスの申し込みは要りません。

購入は、マツダグループの販売店や部品販売会社でできます。パーツと価格のリストは、公式サイトのWEB申込でPDFを送ってもらう仕組みです。

2017年の発表では、ビニール生地のソフトトップやタイヤ、ウッドステアリング、シフトノブなどの復刻が紹介されていました。

NAロードスターのレストアで使う、幌やウッドステアリングなどの部品を作業台に並べている様子

メーカーの部品再販の全体は、メーカーの旧車部品の再販・レストアサービス|使い方と調べ方にまとめています。

NBロードスターのレストアはどう考える?

ここでの結論

NBロードスターのレストアは、部品の手に入れやすさを確かめながら、専門店と自分の作業を組み合わせて進めるのが現実的です。

マツダの公式FAQでは、部品の供給は車両の生産終了から10年前後が目安とされています。部品によっては、それより短くなるものもあるそうです。

つまり、NBも年数がたつにつれて、純正の新品は少しずつ手に入りにくくなっていくと考えておくと安心です。気になる部品は、早めに販売店で在庫を聞いてみてください。

NBのレストアを始める前に
  • 純正の在庫があるか、販売店で品番を伝えて聞く
  • 錆が出ている所(フロア、サイドシル、ホイールハウス)を見る
  • 屋根まわりからの雨漏りがないかを確かめる
  • ロードスターに詳しい専門店を探しておく
  • 自分でやる作業と、頼む作業を分けておく

80〜90年代の国産スポーツカー全体の考え方は、80〜90年代の国産スポーツカーのレストア|部品と費用の考え方で紹介しています。

費用と、乗り続ける間のお金

ここでの結論

ロードスターのレストア費用は、作業の範囲で大きく変わります。13年を超えた車は税が上がるので、作業の後にかかるお金も見ておきましょう。

ショップや自分でのレストアは、車の状態と作業の範囲で費用がまったく違います。公的な相場は無いので、見積もりの中身で比べるのが基本です。

見積もりの読み方は、旧車のフルレストア費用|内訳と見積もりの読み方でくわしく紹介しています。

レストアの後も、毎年の税は続きますよね。東京都主税局の税率表では、総排気量1.5L超~2L以下の自家用乗用車の自動車税は、重課の場合で年45,400円です(標準は39,500円・2019年9月30日以前の初回登録の車)。

年数の目安自動車税車検の重量税
13年まで標準の税率13年未満の税額
13年超重課(概ね15%)13年経過の税額
18年超重課(概ね15%)18年経過の税額

国土交通省の資料では、ガソリン車は新車新規登録から13年超で、自動車税が概ね15%重課されます。

ロードスターのレストアでよくある相談

この章について

ロードスターのレストアについて、ネットの質問サイトでよく見かける相談を要約して紹介します。

相談1「NAロードスターは1.6と1.8、どちらがいい?」

NA系ロードスターの1.6と1.8で迷っている、という相談はとても多く読まれています。

どちらもマツダの復刻パーツの対象(NA6CE・NA8C)です。レストアを前提にするなら、型の違いより、錆と書類と部品の欠けが少ない1台を選ぶほうが、後の苦労が少なくなります。

相談2「NAロードスターのボディのレストア方法を知りたい」

ボディの錆や傷みを直したいが、どう進めればいいか、という相談です。

錆が表面だけか、穴が空いているかで作業が大きく変わります。穴が空いている場合は板金や溶接が要ることが多いので、ボディは板金の得意な店に相談してみてください。

相談3「今からでもフルレストアできるくらい部品は出る?」

今NAロードスターを買っても、フルレストアできるくらい部品が出るのか、という相談もあります。

マツダは約190部品を復刻していますが、すべての部品があるわけではありません。買う前に、欠けている部品が復刻パーツのリストにあるかを確かめておくと安心です。

レストア中の毎日の足はどうする?

ここでの結論

メーカーやショップにレストアを頼むと、車はしばらく手元に戻りません。ロードスターのような趣味の車は、もともと毎日の足とは分けて考える人も多いです。

『レストアしたロードスターは、晴れた休日に乗りたい』という方も多いですよね。毎日の買い物や送り迎えは、別の車で、という分け方もあります。

考え方向いている人
ロードスター1台で通す荷物や人を乗せる機会が少ない人
毎日の車を別に持つ休日の楽しみと普段の移動を分けたい人

旧車は休日の趣味に回して、毎日の車は月々定額で新車に乗れるカーリースで持つという選び方もあります。自分の暮らしに合うか、比べてみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

NAロードスターのレストアサービスはどこに申し込みますか?

マツダのCLASSIC MAZDAの公式サイトで案内されています。メニューや受付の状況は変わることがあるので、公式サイトで最新の情報を確かめてみてください。

NAロードスターのフルレストア費用はいくらですか?

マツダの公式メニューでは、基本メニューと全オプションを合わせたフルレストアが税込8,360,000円~です。状態によって追加の費用がかかることがあります。

復刻パーツだけを買うことはできますか?

できます。マツダの案内では、復刻パーツや純正部品の購入だけならレストアサービスの申し込みは不要で、マツダグループの販売店や部品販売会社で買えます。

NBロードスターもメーカーにレストアしてもらえますか?

この記事の調べでは、NBを対象にした公式のレストアサービスは確認できませんでした。NBは専門店や自分での作業を組み合わせて進めるのが一般的です。

まとめ

この記事の要点
  • ロードスターのレストアは、自分で直す・ショップに頼む・メーカーのサービスの3つの道がある
  • NAはマツダのCLASSIC MAZDAでレストアサービスと約190部品の復刻がある
  • 公式メニューの価格は最低額からで、相場ではない
  • NBは部品の在庫を確かめながら、専門店と自分の作業を組み合わせる
  • 13年を超えると自動車税と重量税が上がる
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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