ランクルのレストア|ジムニーなどクロカン4WDを直す前に

ランクルのレストアなどクロカン4WDのレストアを紹介する記事のアイキャッチ。ガレージで下回りを見せる古い4WD

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山道も雪道も走ってきたランクルやジムニーには、ほかの車には無い味がありますよね。『まだ乗りたいけど、下回りの錆がどうも気になる…』という方も多いはずです。

結論から言うと、ランクルのレストアは「フレームの錆」「下回り」「駆動系」の3点を最初に見ると、どこまで直すかが決めやすくなります。

この記事を読めば、クロカン4WDを直す前に何を確かめて、誰に相談すればいいかが分かります。

目次

ランクルやジムニーのレストア、普通の車と何が違う?

先に結論

クロカン4WDは、悪路や雪道で使われてきた車が多く、見た目より下回りが傷んでいることがよくあります。ボディの錆だけでなく、フレームと駆動系まで見ておくのが近道です。

乗用車のレストアは、ボディの錆や塗装が話の中心になりがちです。クロカン4WDは少し違って、車の骨組みにあたるフレームや、4輪に力を伝える駆動系が大事な所なんです。

レストアの話題によく出てくるクロカン4WDには、例えばこんな車があります。

分け方車種の例
トヨタのランクル系ランクル40、ランクル60、ランクル70、ランクル80、78プラド
小さなクロカンスズキ ジムニー(JA11、JB23など)
昔ながらのクロカン三菱ジープ

ここに挙げたのは、あくまで例です。年式や使われ方で傷み方は大きく違うので、自分の車の状態から考えてみてください。

古い年式ほど部品の手配が大事

一般に、古い年式ほど部品が手に入りにくくなりやすいです。トヨタの公式FAQでは、工場で付ける部品の供給は生産終了から約10年間が目安とされています。

それより古いランクル40やランクル60のレストアでは、部品をどう集めるかが計画の土台になりますよ。

レストアという言葉の意味や全体像は、レストアとは|意味と車・バイクのレストアの基本で紹介しています。

フレームの錆・下回り・駆動系の3点で見るチェック表

ここでの結論

クロカン4WDは「フレームの錆」「下回り」「駆動系」の3点で今の状態を見ておくと、レストアの重さがつかみやすくなります。

レストアガイド編集部で、クロカン4WDを見る時のチェック表を作ってみました。ショップに相談する前に、分かる範囲で埋めてみてください。

見る所確かめることこんな状態なら慎重に
フレームの錆表面の錆か、深く進んだ錆か叩くとボロボロ崩れる、穴が空いている
下回り足回りのブッシュ、ブレーキの配管、燃料タンクまわり配管に錆のこぶがある、オイルがにじんでいる
駆動系トランスファー、デフ、ドライブシャフトの音と漏れ4WDに切り替えると異音がする
クロカン4WDのレストアを、フレームの錆・下回り・駆動系の3点で見るチェック表の図解

フレームの錆

雪国で使われていた車や、海の近くで使われていた車は、フレームの錆が進んでいることがあります。

表面だけの錆なら、錆を落として錆止めで済むことも多いです。ただ、穴が空くほど進んでいると、板金や溶接の作業が必要になってきます。

錆の直し方の違いは、車の錆(サビ)のレストア|錆取り・錆止め・錆転換剤の使い分けでくわしく紹介しています。

下回りと駆動系

足回りやブレーキは、走る安全に関わる所です。見た目の作業より先に直しておきたいところですよね。

駆動系は、4WDに切り替えて走った時の音や、オイルのにじみが手がかりになります。自信が無い時は、整備工場で一度見てもらうのが安心です。

下回りを見る時の注意

車の下にもぐる時は、ジャッキだけで支えず、平らな場所でウマ(リジッドラック)を使いましょう。錆取りで溶剤やスプレー缶を使う時は、換気のよい場所で火の気を遠ざけてください。

足回りとブレーキの直し方は、足回り・ブレーキのレストア|安全のために先に直す所にまとめています。

ランクルはメーカーの部品再販がある

メーカーの部品再販

トヨタには、廃版になった部品を復刻して再販売する「GRヘリテージパーツ」があり、公式サイトではランドクルーザー40・60・70・80が対象車種に入っています。

『ランクルの部品って、もう出ないのでは?』と心配になりますよね。実は、ランクルはメーカーが部品の復刻に取り組んでいる車種なんです。

トヨタの「GRヘリテージパーツ」は、既に廃版となった補給部品を復刻し、純正部品として再販売する取り組みです。公式サイトに載っている対象車種は、次のとおりです。

  • トヨタ2000GT
  • A70スープラ、A80スープラ
  • AE86
  • ランドクルーザー40、60、70、80

どの部品が出ているかは時期によって変わります。ランクル70のレストアやランクル80のレストアを考えているなら、まずは公式サイトで対象の部品を見てみてください。

対象外の車種の場合

ジムニーや三菱ジープ、78プラドは、GRヘリテージパーツの公式サイトの対象車種には入っていません。部品は販売店への問い合わせ、専門店、中古部品などで探すことになります。探し方の順番はレストア部品の探し方|手に入らない時の4つの手段で紹介しています。

メーカーの部品再販の全体は、メーカーの旧車部品の再販・レストアサービス|使い方と調べ方で紹介しています。

ランクルのレストア費用と専門店の選び方

ここでの結論

ランクル60のレストア費用やランクル70のレストア費用は、車の状態と直す範囲で大きく変わります。公的な相場は無いので、専門店の見積もりで中身を比べるのがいちばん確かです。

『結局いくらかかるの?』というのが、いちばん知りたいところですよね。ただ、フレームの錆の深さや、エンジンまで手を入れるかどうかで、費用は大きく変わってきます。

78プラドのフルレストアのように全体を分解する作業と、足回りだけ直す作業では、見積もりの中身がまったく違います。料金や期間はお店によって違うので、見積もりと説明で確かめてみてください。

ランクル40やランクル70のレストア専門店を探す時

ランクル40のレストア専門店や、ランクル70のレストア専門店を探す時は、得意な作業を聞いておくと話が早いです。

専門店に相談する前にまとめておくこと
  • 車の状態(動くか、車検は残っているか、長く置いていたか)
  • 気になる所(フレームの錆、下回り、駆動系、内装など)
  • どこまで直したいか(部分的に直すか、フルレストアか)
  • ノーマルに戻したいか、リフトアップなどの改造を残したいか
  • 予算の上限と、仕上がりを待てる期間

「フレームの錆はどのくらい進んでいますか?」
「表面だけなら錆止めで済みますが、穴があれば切って継ぐ作業になりますね」

こんなふうに、作業の中身ごとに説明してもらうと、見積もりの数字の意味が分かりやすくなります。

ショップの比べ方は、レストアショップ・専門店の選び方|得意分野と比べ方でくわしく紹介しています。

自分でやる場合

ジムニーのレストアを自分で進める人も多いです。整備そのものは使用者の務めとされていますが、整備を事業として行うには認証が要ります。ブレーキなど走る安全に関わる所は、自信が無ければ整備工場に頼みましょう。

リフトアップや大きなタイヤと車検

ここでの結論

レストアと一緒にリフトアップや大きなタイヤを付ける場合は、寸法の変わり方によって構造等変更の手続きが要ることがあります。手を入れる前に確かめておきましょう。

クロカン4WDは、リフトアップや大きなタイヤと相性がいい車ですよね。ここが大事なところで、見た目が決まっても車検に通らなければ道を走れません。

国土交通省の案内では、車の長さ・幅・高さなどが変わる改造をした時は、構造等変更検査を受けることになっています。一方で、次のような場合は手続きが要らない「軽微な変更」とされています。

軽微な変更になる例中身
寸法の変化が小さい長さ±3cm、幅±2cm、高さ±4cmの範囲(小型・軽自動車は車両重量±50kg、普通自動車は±100kg)
指定部品を付けたショック・アブソーバ、タイヤ、ホイールなどを、溶接やリベット以外の方法で付けた

ただし、軽微な変更でも、保安基準に合っていることは使用者の責任で守る必要があります。大きなタイヤが車体からはみ出すような付け方になる時は、保安基準に合うかを検査場やショップで確かめておきましょう。

リフトアップや大きなタイヤを付ける時に、軽微な変更になる場合と構造等変更検査が要る場合を分けた図解

『せっかくレストアするなら、昔の改造は外してノーマルに戻したい』という方もいますよね。元に戻す時も、車検証の記載と今の寸法が合っているかを確かめておくと安心です。

手続きの流れは、レストアと改造・構造変更|手続きが必要になる場合で紹介しています。

ランクルやジムニーのレストアでよくある相談

この章について

クロカン4WDのレストアについて、ネットの質問サイトで閲覧数の多い相談を要約して紹介します。

相談1「リフトアップ済みのランクル40を買っても大丈夫?」

ランクル40のロングを買いたいが、中古車情報に「リフトアップ」と書かれた車が多く、そのまま乗っていいのか迷っている、という相談です。

まずは車検証を見て、改造の内容が記載されているか、手続きが済んでいるかを販売店に確かめてみてください。下回りの錆や駆動系の状態も、購入前に見ておくと安心です。

相談2「全塗装してある古いランクルやジムニーを買う時の注意点は?」

全塗装してある車は見た目がきれいなぶん、錆が塗装の下に隠れていることもあります。

塗装の前にどんな錆の処理をしたか、作業の記録や写真があるかを聞いてみましょう。フレームや床下は塗装されていないことも多いので、下から見るのがおすすめです。

相談3「ジムニーのエンジンだけレストアするといくら?」

JA11のエンジンだけをレストアしたら、どのくらいかかるかという相談も見られます。

エンジンは、分解してみて初めて分かる傷みがあります。見積もりでは、部品代と工賃が分かれているか、追加の作業が出た時に連絡をもらえるかを確かめておきましょう。

レストアの間の足をどうするか

ここでの結論

フレームや駆動系まで直すレストアは、しばらく車に乗れなくなることがあります。普段の移動をどうするかも先に決めておきましょう。

ランクルやジムニーが毎日の車だったなら、預けている間の足に困りますよね。『仕上がったら、休日の趣味の車にしたい』という方も多いはずです。

考え方向いている人
仕上がるまで代わりの車を借りる作業期間が短く済みそうな人
毎日の車を別に持つクロカン4WDを休日の楽しみに回したい人
レストアせずに乗り換える錆が深く、直す費用と時間が見合わない人

2台持ちの考え方は、旧車を趣味の車にして2台持ち|毎日の足と分ける考え方で紹介しています。

古いランクルは休日の趣味に回して、毎日の買い物や通勤の車は、月々定額で新車に乗れるカーリースで持つという選び方もあります。レストアして乗り続ける道と並べて、比べてみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

ランクルのレストアは、まずどこを見ればいいですか?

フレームの錆、下回り、駆動系の3点から見てみてください。見た目がきれいでも、フレームの錆が深いとレストアの作業が大きくなります。

ランクルの部品はまだ手に入りますか?

トヨタのGRヘリテージパーツでは、ランドクルーザー40・60・70・80が対象車種になっています。どの部品が出ているかは公式サイトで確かめてみてください。

ランクル60のレストア費用の相場はありますか?

公的な相場はありません。フレームの錆の深さや直す範囲で大きく変わるので、専門店の見積もりで作業の中身を比べるのが確かです。

リフトアップしたら手続きは要りますか?

高さなどの寸法が一定の範囲を超えて変わる場合は、構造等変更検査が要ることがあります。管轄の運輸支局等やショップに確かめてから作業しましょう。

まとめ

この記事の要点
  • クロカン4WDは、フレームの錆・下回り・駆動系の3点から見る
  • ランクルは40・60・70・80がGRヘリテージパーツの対象車種になっている
  • 費用の相場は無いので、専門店の見積もりで中身を比べる
  • リフトアップや大きなタイヤは、構造等変更の要否を先に確かめる
  • レストアの間の足や、仕上がった後の使い方も先に決めておく
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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