ホイールのレストア|傷・くすみの直し方と頼む目安

ホイールのレストアを紹介する記事のアイキャッチ。半分だけ磨いたアルミホイール

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旧車のホイールがくすんでいたり、縁に白い粉のような腐食が出ていたりすると、足元から古びて見えますよね。

結論から言うと、ホイールのレストアは「小傷」「腐食」「曲がり」のどれかで、自分で直すか専門業者に頼むかが決まります。見た目の傷は自分で、走る安全に関わる傷みはプロに、が基本の分け方です。

この記事では、傷み方ごとの直し方と、アルミホイールを磨く時のコツ、頼む時の目安を紹介します。

目次

ホイールのレストアは「傷み方」で分けて考える

先に結論

ホイールの傷みは、見た目だけの「小傷」、表面が侵される「腐食」、形がゆがむ「曲がり」の3つに分けられます。曲がりや割れは、見た目ではなく安全の問題なので、自分で直そうとしないでおきましょう。

ホイールは、車の重さを支えながら回り続ける部品です。見た目を整えたい気持ちと、安全に走れることの両方を考える必要があるんです。

『どこまで自分でやっていいの?』と迷う方も多いはずです。次の早見表で、まず今の状態を当てはめてみてください。

傷み方よくある状態自分で直す専門業者に頼む
小傷縁石でこすった線傷・くすみ・色あせ磨き・タッチアップでできることが多い深い削れや塗装の仕上がりにこだわる時
腐食白い粉が浮く・塗装の下がふくれる・スチールの錆表面の軽い錆なら下地処理と塗装で広い範囲や、リムの奥まで進んでいる時
曲がり走ると揺れる・縁がへこんでいるしない修理できるか診てもらう。割れは交換も考える
ホイールの傷みを小傷・腐食・曲がりの3つに分け、自分で直すか専門業者に頼むかを示した早見図

アルミとスチールで違うところ

旧車には、アルミホイールのほかに、鉄でできたスチールホイールも多く使われています。スチールは赤い錆、アルミは白い粉のような腐食が出やすいんです。

どちらのホイールかで使う道具や薬剤が変わるので、作業の前に確かめておきましょう。

めっきのホイールやスポークホイールの場合

めっきで仕上げられたホイールや、バイクのようなスポークホイールは、アルミやスチールの塗装とは直し方が変わります。

めっきの膜がはがれている時は、磨いても元のつやは戻りません。めっき部品の直し方は、メッキパーツのレストア|くすみ・錆を直す方法と再めっきを見てみてください。

アルミホイールのレストアを自分でやる手順

ここでの結論

アルミホイールのくすみや浅い傷は、洗浄から始めて、段階的に磨けばきれいになることが多いです。仕上げに何で守るかまで決めてから始めるのがコツです。

アルミホイールのレストアで多いのが、表面のくすみや色あせ、縁石でこすった浅い傷です。いきなり削るのではなく、まず汚れを落としてから状態を見るのが先なんです。

アルミホイールを磨く流れ
  1. タイヤを付けたままなら、ブレーキの粉や泥をしっかり洗い流す
  2. 乾かしてから、くすみと傷の深さを明るい場所で確かめる
  3. 浅い傷は、耐水ペーパーを粗い番手から細かい番手へ順に使う
  4. 金属用の研磨剤で、くすみを取りながらつやを出す
  5. 脱脂して、クリア塗装やコートで表面を守る
アルミホイールのくすみや浅い傷を、洗浄からクリア塗装まで順に磨く流れを示した図解

番手を飛ばさずに少しずつ細かくしていくのが、仕上がりをきれいにする近道です。急いで粗いまま磨き剤に進むと、細かい傷が残ってしまいます。

作業の安全

研磨の粉や塗料のミストを吸い込まないよう、換気のよい場所でマスクと手袋をつけて作業してみてください。塗料のスプレーは火気から離し、空き缶は自治体の決まりに従って捨てましょう。

塗装されたホイールは磨き方が違う

表面に色の塗装やクリアが乗っているホイールを、そのまま研磨剤で磨くと、塗装がはがれてまだらになることがあります。

『このホイール、塗ってあるのか金属のままなのか分からない…』という時は、目立たない内側で少しだけ試してみてください。

塗装の上から磨くのか、塗装をはがして金属を磨くのかで、手間も仕上がりもまったく変わります。

腐食や錆はどこまで自分で直せる?

ここでの結論

表面に浮いた軽い腐食や錆は、落としてから塗装し直せば見た目が戻ります。リムの奥まで進んでいる、穴があいている時は、無理をせず専門業者に診てもらいましょう。

スチールホイールの錆は、ワイヤーブラシや紙やすりで落としてから、錆止めと塗装をするのが一般的な流れです。

くぼんだ所や角の錆は、平らな面より落としにくいですよね。細いブラシや、形に沿う研磨用のスポンジなどを使い分けると作業しやすいですよ。

自分で作業する前に確かめたいこと
  • 錆や腐食が表面だけか、奥まで進んでいないか
  • 空気が抜けやすくなっていないか(リムの腐食で起きることがある)
  • 塗装をはがす範囲と、仕上げる色を決めているか
  • 作業中に車をどう支えておくか、置き場所はあるか

錆の落とし方や錆止めの選び方は、車の錆(サビ)のレストア|錆取り・錆止め・錆転換剤の使い分けでくわしく紹介しています。

タイヤを外すかどうか

ホイール全体をきれいに塗り直したい時は、タイヤを外したほうが仕上がりがよくなります。ただ、タイヤの脱着には専用の機械が要ることが多いです。

タイヤ店に脱着だけ頼んで、塗装は自分でやるという分け方もあります。

曲がり・割れは専門業者に頼む目安

ここでの結論

走っていてハンドルが揺れる、ホイールの縁がへこんでいる、ひびが見える、という時は見た目の問題ではありません。走る安全に関わるので、専門業者に診てもらいましょう。

曲がりや割れのあるホイールは、修理できるかどうかの判断そのものに経験と設備が要ります。自分で叩いて直そうとすると、かえって強さを落としてしまうこともあるんです。

こんな時考えられること相談先の例
走ると振動する曲がり、またはバランスの崩れタイヤ店・整備工場
空気がすぐ減る腐食やひびから漏れているタイヤ店・ホイール修理の業者
縁がへこんでいる縁石や段差でぶつけたホイール修理の業者
細いひびが見える割れの始まりホイール修理の業者。交換も考える

「この曲がりは直せますか?それとも交換したほうがいいですか?」
「まず測ってみます。ひびがあれば、修理より交換をおすすめします」

こんなふうに、直せるかどうかから聞いてみると話が早いです。

ホイールの揺れは、足回りの傷みが原因のこともあります。足回り・ブレーキのレストア|安全のために先に直す所もあわせて見てみてください。頼み先の比べ方は、レストアショップ・専門店の選び方で紹介しています。

専門業者に頼む時に伝えたいこと

業者に相談する時は、状態をうまく伝えられるかで見積もりの精度が変わります。電話やメールの前に、次のことをまとめておくとスムーズです。

相談の前にまとめておくこと
  • ホイールの大きさと本数、アルミかスチールか
  • 傷みの場所が分かる写真(全体と近くから)
  • 走っていて気になる症状があるか
  • 仕上がりの希望(元の色に戻すか、色を変えるか)
  • 車ごと持ち込むか、ホイールだけ送るか

『4本全部やるべき?傷んだ1本だけでいい?』と迷う方もいるはずです。色や質感をそろえたい時は、まとめて頼むほうが仕上がりの差が出にくいですよ。

料金や期間は業者によって違うので、見積もりと説明で確かめておきましょう。

車検で気をつけたいこと

国土交通省の案内では、タイヤ・ホイールは、溶接やリベット以外の方法で付ければ構造等変更の手続きが要らない「指定部品」の一つです。ただし付けた状態でも、保安基準に合っていることが必要とされています。

ユーザー車検の検査コースでは、ホイールカバーを外すよう案内されています。カバーを付けている旧車は、検査の日に外せるようにしておきましょう。

ホイールのレストアでよくある相談

この章について

ネットの質問サイトで閲覧の多い、ホイールのレストアの相談を要約して紹介します。

相談1「アルミホイールを鏡のように磨いた後、クリア塗装はしたほうがいい?」

閲覧がいちばん多いのが、バフで鏡のように磨いた後にクリアを塗るべきか、という相談です。

クリア塗装をする
  • 表面が守られ、くすみや腐食が出にくくなる
  • 日々の手入れが洗車中心で済みやすい
クリア塗装をしない
  • 金属そのものの輝きを楽しめる
  • こまめに磨き直す手間がかかる

どちらを選ぶかは、手入れにかけられる時間で決めるのがおすすめです。こまめに磨くのが楽しい方は塗らない、手間を減らしたい方は塗る、という選び方ができます。

相談2「くすみや色あせ、線傷は研磨剤で消せる?」

市販の金属用研磨剤で、アルミホイールのくすみや線傷を消せるか、という相談もよく読まれています。

金属がむき出しの部分のくすみや浅い線傷なら、研磨剤で目立たなくなることが多いです。塗装やクリアが乗っている部分は、上で紹介したように磨くと傷めることがあるので気をつけてください。

相談3「譲ってもらった古いホイールを、自分でレストアしたい」

古いホイールを譲り受けて、自分で直したいという相談もあります。くぼみの多いデザインや、組み立て式のホイールで迷う方が多いようです。

組み立て式のホイールは、分解して磨くと仕上がりがよくなる反面、組み直しには知識と工具が要ります。磨きは自分で、分解と組み立てはプロに、と分けて考えてみてください。

古いホイールを譲り受けた時は、磨く前にひびや曲がりが無いかを見てもらうのが先です。見た目がきれいになっても、使えない状態では意味がありませんよね。

「せっかくもらったから使いたい」という気持ちは自然です。だからこそ、安全の確認を最初に済ませておきましょう。

毎日の車と分けて考える

ここでの結論

ホイールを外して直している間は、その車を動かせません。毎日の移動手段も一緒に考えておくと、作業を急がずに済みます。

塗装を乾かしたり、業者から戻るのを待ったりしていると、思ったより日数がかかりますよね。『その間、通勤や買い物はどうしよう…』と悩む方も多いはずです。

旧車を休日の趣味の車にして、毎日の車は別に持つという考え方もあります。

毎日の足の選び方考えたいこと
家族の車を借りる使う日と時間を家族と話しておく
公共交通を使う通勤や買い物に無理がないか
もう1台持つ購入か、月々定額のカーリースか

旧車を直して乗り続ける道も、もちろん正当な選択です。そのうえで、毎日の車を月々定額で持てるカーリースという方法もあるので、比べてみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

ホイールのレストアは自分でできますか?

くすみや浅い傷、表面の軽い錆なら、自分で磨いたり塗り直したりできることが多いです。曲がりや割れは走る安全に関わるので、専門業者に診てもらいましょう。

アルミホイールのレストアで、いちばん気をつけることは何ですか?

塗装が乗っているか、金属がむき出しかを先に確かめることです。塗装の上から研磨剤で磨くと、まだらにはがれることがあります。

錆びたスチールホイールはきれいになりますか?

表面の錆なら、落としてから錆止めと塗装をすれば見た目が戻ることが多いです。穴があいている、空気が漏れる時は交換も考えてください。

ホイールのレストア中、車はどうしておけばいいですか?

ホイールを外している間は車を動かせないので、しっかり支えた状態で安全に置いておく必要があります。作業が長くなりそうな時は、ホイールだけ業者に送る方法も考えてみてください。

ホイールを塗り直したら車検で何か手続きが要りますか?

国土交通省の案内では、タイヤ・ホイールは溶接やリベット以外で付ければ構造等変更の手続きが要らない指定部品の一つです。ただし保安基準に合っていることが必要です。

まとめ

この記事の要点
  • ホイールの傷みは「小傷」「腐食」「曲がり」の3つで見分ける
  • アルミホイールは、洗浄から始めて番手を順に磨き、最後に守る
  • 軽い腐食や錆は、落としてから塗装し直せば戻ることが多い
  • 曲がりや割れは、見た目ではなく安全の問題なので専門業者へ
  • 塗装の上から磨くとまだらになるので、先に確かめる
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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