レストアするか乗り換えるか|迷った時の判断の目安

レストアか乗り換えかの判断の目安を紹介する記事のアイキャッチ。ガレージの古い車と外に停まる新しい車

当サイトの記事は編集部が法令・国土交通省などの公的機関、業界団体やメーカーの公開情報を調べて独自に執筆しています。記事内に定額カーリースのサービスへの案内(広告)を含みます。

長く乗ってきた車があちこち傷んできて、『直して乗り続けるか、それとも乗り換えか』と迷っていませんか。車検の見積もりを見て、ふと手が止まった方も多いはずです。

結論から言うと、レストアか乗り換えかは「思い入れ」「費用」「毎日使うか」「安全装備」の4つで点数をつけると、気持ちの整理がつきやすくなります。

しかも答えは2択だけではありません。この記事では、点数のつけ方と、旧車を残しながら毎日の車だけ持ち替える道まで一緒に見ていきますね。

目次

レストアと乗り換え、結局どっちがいいの?

先に結論

どちらが正しいという答えはありません。その車にしか無い価値を感じていて、毎日の足を別に用意できるならレストア。毎日乗る車として安心と手軽さを求めるなら乗り換えが合いやすいです。

『こんなに迷うなら、誰かに決めてほしい』という気持ち、よく分かります。ただ、レストアと乗り換えは、どちらも立派な選択肢なんです。

レストアは、古くなって傷んだ車を元の状態に戻すこと。辞書でも「特に、古くなって傷んだ自動車や家具などを修復すること」と説明されています。

一方の乗り換えは、今の車を手放して別の車に替えることです。新しい車にするか、別の中古車にするかでも中身は変わります。

まずは、それぞれが向いている場面をざっくり並べてみますね。

こんな気持ち・状況なら向きやすい道
この車の形や音が好きで、ほかの車では代わりにならないレストアして乗り続ける
通勤や送り迎えで毎日使い、止まると生活が困る乗り換え(または毎日の車を別に持つ)
直すお金と時間はあるけれど、毎日乗るのは不安旧車は残して、毎日の車を別に持つ
思い入れはそれほどなく、維持費の負担が気になる乗り換え

レストアそのものの基本はレストアとはで紹介しています。言葉の意味から知りたい方は、先に読んでおくとスムーズです。

「古い車をレストアする」と決める前に知っておきたいこと

古い車をレストアする時は、作業の期間が長くなりやすいです。その間、その車には乗れません。

『直している間、通勤はどうしよう』という悩みが、あとから出てくることも。決める前に、移動の手段まで一緒に考えておくのがコツです。

迷ったら4つの軸で点数をつけてみよう

ここでの結論

「思い入れ」「費用」「毎日使うか」「安全装備」の4つを、それぞれ0〜2点でつけてみてください。レストア側の点が高いか、乗り換え側の点が高いかで、向いている道が見えてきます。

頭の中だけで考えると、気持ちとお金の話が混ざってしまいますよね。そこで、軸を4つに分けて点数にしてみましょう。

レストアか乗り換えかを、思い入れ・費用・毎日使うか・安全装備の4つの軸で点数をつける図解
軸レストア側に2点1点乗り換え側に2点
思い入れこの車でなければ意味がない好きだが替えられないほどではない特にこだわりはない
費用直すお金を数年かけて用意できる一部なら用意できる大きな出費は避けたい
毎日使うか休日だけ乗る・ほかに車がある週に数回乗る通勤や送り迎えで毎日乗る
安全装備今の装備のままで納得している気になるが割り切れる家族を乗せるので新しい装備がほしい

レストア側の合計が多ければ、直して乗り続ける道が合いやすいです。乗り換え側が多ければ、乗り換えを軸に考えてみてください。

点数が割れた時の考え方

『思い入れは2点なのに、毎日使うかは乗り換え側に2点…』と割れることもありますよね。実は、こういう人がいちばん多いんです。

この場合は、旧車と毎日の車を分けるという3つ目の道が向いています。休日はレストアした車を楽しみ、平日は別の車で動く形です。

点数をつけてみた例

例えば、20年以上乗ってきた小さなセダンで、休日の買い物にしか使っていない場合です。思い入れ2点・費用1点・毎日使うか2点・安全装備1点なら、レストア側がかなり強くなります。

反対に、通勤と子どもの送り迎えで毎日走る車ならどうでしょう。思い入れが2点でも、毎日使うかと安全装備が乗り換え側に2点ずつ入り、迷いが大きくなるはずです。

場面の例思い入れ費用毎日使うか安全装備見えてくる道
休日の買い物にだけ使う古いセダンレストア側2レストア側1レストア側21レストアして乗り続ける
通勤と送り迎えで毎日走る車レストア側21乗り換え側2乗り換え側2旧車を残して毎日の車を別に持つ
親から譲り受けたが特にこだわりの無い車乗り換え側2乗り換え側211乗り換え

点数はあくまで気持ちを整理するための道具です。最後に決めるのは、あなた自身の「この車とどう付き合いたいか」なんです。

家族と一緒につけてみる

点数は、家族と一緒につけるとさらに役立ちます。運転する人と乗る人で、気にするところが違うからです。

例えば、こんな会話になることもあります。

「この車、もう少し直せばまだまだ乗れるよ」
「でも、子どもの送り迎えは新しい車のほうが安心かな」

こんな時も、4つの軸に分けて話すと、どこで意見が違うのかがはっきりします。家族との話し合い方は家族の車とレストア趣味の両立も参考になります。

点数をつける前に用意しておくもの
  • 車検証(初めて登録された年月を確かめる)
  • 直近の車検や点検の見積もり
  • 1週間でどれくらい乗っているかのメモ
  • 家族がその車に乗る回数

古い車をレストアして乗り続ける時のお金と手間

ここでの結論

古い車は、税金が重くなること、部品が手に入りにくくなること、レストアの費用そのものが大きいことの3つを見込んでおきましょう。どれも事前に調べられます。

『直すお金だけ考えればいいよね』と思いがちですが、乗り続けるなら毎年のお金もかかります。ここでは公的な情報をもとに見ていきますね。

13年を超えると税金が重くなる

国土交通省の資料では、新車の登録からガソリン車は13年超、ディーゼル車は11年超で、自動車税が概ね15%重くなります。軽自動車は13年を経過すると軽自動車税が概ね20%重くなります。

ガソリンハイブリッド車や電気自動車などは、この重課の対象外とされています。

例重くなる前重くなった後出典
自動車税(1.5L超〜2L以下・自家用乗用)39,500円45,400円東京都主税局
軽自動車税(四輪乗用・自家用)7,200円(平成27年3月31日以前に最初の新規検査)12,900円大阪市
自動車重量税(〜1.5t・車検2年分)24,600円34,200円(13年経過)・37,800円(18年経過)財務省・日本自動車工業会

自動車税の額は排気量で変わります。重量税は車検の時に納めるもので、18年を過ぎるともう一段重くなるんです。

税金の詳しい仕組みは旧車の税金で、毎年の維持費全体は旧車の維持費でまとめています。

部品はいつまで手に入る?

メーカーの公式な案内では、部品の供給は生産終了からおおむね10年前後が目安とされることが多いです。トヨタは「約10年間が目安」、マツダは「10年前後を目安」、SUBARUは「7〜10年を目安」と案内しています。

ただし、トヨタは「何年間供給というのは一律に決まっていません」とも書いています。部品によっては、もっと早くなくなることもあるんです。

一方で、メーカーが旧車の部品を復刻している例もあります。トヨタの「GR HERITAGE PARTS」、日産の「NISMOヘリテージ」、マツダの「CLASSIC MAZDA」などです。

対象の車種や部品は限られるので、自分の車が入っているかはメーカーの旧車部品の再販・レストアサービスで確かめてみてください。

レストアの費用は「公表例」で目安をつかむ

レストアの料金には、公的な相場はありません。車の状態と作業の範囲で大きく変わるからです。

参考までに、メーカーの公式レストアサービスの公表例を挙げておきますね。

公表例内容金額(公式サイトの表記)
マツダのNAロードスター向けレストアサービス基本メニュー(ボデー&エクステリア)4,510,000円〜(税込)
同上フルレストア(基本と全オプション)8,360,000円〜(税込)
ホンダのNSX向けレストアサービス(栃木県高根沢)基本レストア11,550,000円〜(税込)

いずれも「〜」が付いた最低額で、分解してから追加の作業が出ることがあると書かれています。これは相場ではなく、メーカーが車種を絞って公表している例です。

車のレストア費用の考え方は車のレストア費用で、作業ごとに詳しく紹介しています。

よくある失敗

見積もりの金額だけを見て決めてしまうケースです。古い車は分解してから傷みが見つかることがあるので、追加が出た時にどう連絡をもらうかまで、先に決めておきましょう。

乗り換えを考える時に見ておきたいこと

ここでの結論

乗り換えるなら、新しい車の安全装備と、今の車の手放し方の2つを見ておきましょう。手放し方によって、税金や保険の戻り方が変わります。

『乗り換えると決めたら、あとは選ぶだけ』と思いますよね。ただ、今の車をどう手放すかで、お金の流れが変わるんです。

新しい車の安全装備

国土交通省は、乗用車などの新車に衝突被害軽減ブレーキを義務付けました。国産車は新型車が2021年11月、継続生産車が2025年12月からです。

この義務付けは新車が対象で、今乗っている古い車に後から付けることを求めるものではありません。国土交通省も、運転支援の装置には限界があり作動しない場合もあると注意しています。

家族を乗せる機会が多い方は、ここを4つの軸の「安全装備」で重く見てもいいかもしれません。

みんなは何年くらいで乗り換えている?

日本自動車工業会の2025年度の調査では、前に持っていた車の平均の保有期間は7.2年でした。「10年超」の人も3割弱いるそうです。

『もう10年以上乗っているし、そろそろかな』と感じる方もいるかもしれません。ただ、年数だけで決める必要はありません。

年数は4つの軸の「費用」を考えるきっかけくらいに受け止めておきましょう。

今の車の手放し方は3つ

国民生活センターの資料では、車を手放す方法として下取り、買取業者への売却、個人での売却が挙げられています。

手放し方どんな方法か気をつけたいこと
下取り次の車を買う店に今の車を引き取ってもらう購入をやめると、基本的に下取りも取りやめになる
買取業者へ売却購入とは別に売るだけを行う四輪の車の売却はクーリング・オフの対象外
個人で売却フリマや知人との売買名義変更や不具合の責任でもめやすい
廃車(抹消登録)登録を消して手放す一時抹消と永久抹消で手続きが違う

旧車やレストア車を売る時の詳しい違いは旧車・レストア車を売るで紹介しています。

税金と保険はどう戻る?

東京都主税局の説明では、自動車税が月割で戻るのは、抹消登録(廃車)をした時です。売却などで名義が変わる時は、4月1日時点の所有者にその年度の分がまるごとかかります。

買取では、税金の残りの分を買取の金額に含めて精算することが多いとされています。いくら含まれているかは、契約の時に確かめておきましょう。

重量税と自賠責

重量税は、車を解体して永久抹消登録をする時に、車検の残りが1か月以上あれば還付の申請ができます。自賠責保険は、廃車の後に保険会社の窓口で解約の手続きができます(残りが1か月未満なら戻りはありません)。

どっちか1つじゃなくていい:旧車は残して毎日の車を持ち替える

ここでの結論

思い入れは強いけれど毎日の足も必要なら、旧車は休日の車にして、毎日乗る車を別に持つという道があります。毎日の車の持ち方は、買う・カーリース・家族の車を使うなどから選べます。

『手放すのは寂しい。でも毎日乗るのは不安』という方も多いはずです。

実は、ここで無理に2択にしなくてもいいんです。

レストアして乗り続ける・乗り換える・旧車を残して毎日の車を別に持つ、の3つの道を比べた図解
道よいところ気になるところ
レストアして毎日乗る好きな車に毎日乗れる作業中や故障中の足が無くなる
乗り換える毎日の安心と手軽さが手に入る今の車とはお別れになる
旧車を残して毎日の車を別に持つ趣味と生活の車を分けられる2台分の税金・保険・駐車場がかかる

3つ目の道は、2台分のお金がかかるのが悩みどころです。ただ、雨の日や遠出に旧車を無理に使わなくて済むのは、気持ちの面でもかなり楽です。

2台持ちの考え方は旧車を趣味の車にして2台持ちで詳しく紹介していますね。

毎日の車をカーリースで持つという方法

毎日の車を持つ方法の1つに、カーリースがあります。国民生活センターは、リース会社が持っている車を一定の期間借りて使うサービスだと説明しています。

車の代金や税金、点検整備の費用などが月々の料金に含まれ、毎月定額で乗れるのが特徴です。車検の時のような大きな出費がなく、毎月の支払いがほぼ一定になる点がよさとして挙げられています。

一方で、正直に知っておきたい注意点もあります。

よいところ
  • 毎月の支払いがほぼ一定になる
  • 頭金が原則不要(国民生活センターの比較表)
  • 税金や車検の費用を含む契約が多い
気をつけたいところ
  • 原則として途中で解約できない
  • 走行距離などの制限がある場合が多い
  • 契約が終わった時の扱いは契約しだい

国民生活センターには、カーリースの相談が2024年度に465件寄せられています。途中で解約しようとして解約料を求められたり、契約が終わった時に車が自分の物になると思い込んでいたりする事例です。

だからこそ、契約年数と、途中でやめる時と、契約が終わった時の扱いは先に確かめておきましょう。仕組みはカーリースの仕組みで詳しく紹介しています。

レストアを続ける人の毎日の車の選び方

旧車を残すなら、毎日の車は「止まらないこと」「お金の見通しが立つこと」を重く見ると、趣味の時間に集中しやすくなります。

旧車は休日にじっくり手をかけて、毎日の買い物や通勤は新しい車に任せる。そんな分け方を考えている方は、月々定額で新車に乗れるカーリースも選択肢の1つとして見てみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある相談:レストアか乗り換えかで迷う人の声

ここでの結論

よく寄せられるのは、レストアした車の扱い、周りの目、古い車の安全装備についての相談です。どれも「何を大事にしたいか」で答えが変わります。

Q&Aサイトでも、古い車を直すか手放すかの相談はたくさん見かけます。その中から、よくある相談を3つ選んで答えてみますね。

相談1:古い車をレストアしたら、売る時に修復歴のある車になるの?

『レストアした車って、売る時に損をするのでは』と心配になりますよね。どう扱われるかは、査定する事業者がどこをどう直したかを見て判断します。

国民生活センターは、修復歴や事故歴を事前にきちんと伝えていれば、契約の後の減額や解除に応じる必要はないと案内しています。逆に伝えていないと、後から減額を求められることもあります。

だからこそ、どこを直したかの写真と記録を残しておくことが大切なんです。残し方はレストアの記録の残し方で紹介しています。

相談2:古い車をレストアして乗るのって、周りからどう見られる?

『いい歳して古い車にこだわって…』と言われないか、気になる方もいますよね。でも、車の楽しみ方に正解はありません。

周りの声よりも、4つの軸で自分が何を大事にしているかを見てみてください。思い入れが2点なら、それはもう十分な理由です。

相談3:古い車にも新しい車のような安全装備を付けられる?

衝突被害軽減ブレーキの義務付けは新車が対象で、古い車に後から付けることを求めるものではありません。後付けできるかどうかは車によって違うので、整備工場に相談してみてください。

『家族を乗せるから安全装備は外せない』という方は、毎日の車だけ新しい車にする道もあります。旧車は1人で乗る休日の車にすると、気持ちも楽になりますよ。

相談の前に整理しておくこと
  • どこをどう直したかの記録があるか
  • 家族がその車に乗る回数はどれくらいか
  • 毎日の移動を旧車に頼っているか
  • 直すお金をいつまでに用意できるか

よくある質問

レストアと乗り換え、費用はどちらが安く済みますか?

車の状態とレストアの範囲で大きく変わるので、一概には言えません。古い車は13年を超えると税金が重くなるため、直す費用だけでなく毎年のお金も並べて比べてみてください。

13年を超えたら乗り換えたほうがいいですか?

そんなことはありません。税金は重くなりますが、思い入れのある車を直して乗り続ける人もたくさんいます。4つの軸で点数をつけて、自分に合う道を選んでみてください。

旧車を手放すと決めたら、まず何をすればいいですか?

下取り・買取・個人での売却・廃車のどれにするかを決めましょう。自動車税が月割で戻るのは抹消登録の時だけなので、売る時は税金の残りの分の扱いを契約で確かめておくと安心です。

毎日の車をカーリースにする時に気をつけることは?

原則として途中で解約できないこと、走行距離などの制限があることです。契約年数、月額に含まれる物、契約が終わった時の扱いを契約書で確かめてから決めましょう。

まとめ

この記事の要点
  • レストアか乗り換えかに正解は無く、4つの軸で点数をつけると整理しやすい
  • 古い車は13年を超えると税金が重くなり、部品も手に入りにくくなりやすい
  • 乗り換えるなら、手放し方で税金や保険の戻り方が変わる
  • 迷ったら、旧車は残して毎日の車を別に持つ道もある
  • カーリースは途中解約や走行距離の条件を確かめてから決める
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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