バイクのレストア費用|内訳と予算の立て方

バイクのレストア費用の内訳と予算の立て方を紹介する記事のアイキャッチ。外装を外した古いバイクと部品

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憧れの旧車バイクを手に入れた時や、物置で眠っていたバイクを見つけた時、『バイクのレストア費用って、どれくらい見ておけばいいの?』と迷いますよね。ネットで調べても、数万円の話から何十万円の話まであって、余計に分からなくなる方も多いはずです。

結論から言うと、バイクのレストア費用に決まった相場はありません。ただ、費用を「部品代」「外注」「工賃」「登録・車検」の4つに分けると、自分のバイクでどこにお金がかかるかが見えてきます。

この記事では、4つの分け方と事業者の公表例の読み方、無理のない予算の立て方まで順番にお伝えしますね。

目次

バイクのレストア費用はいくら?

先に結論

バイクのレストア費用について、公的な統計や決まった相場はありません。排気量、気筒数、部品が手に入るか、今の傷み具合で、同じ車種でも金額が大きく変わります。

『だいたいでいいから知りたい』という気持ち、よく分かります。ただ、バイクのレストアは「どこまで直すか」で、まったく別の作業になるんです。

例えば、キャブレターの清掃とタイヤ交換で走れるようにするのと、エンジンを全部ばらして組み直すのとでは、手間がまるで違いますよね。

どこまで直したいか主な作業費用の考え方
とりあえず走れるようにしたい燃料系の清掃、バッテリー、タイヤ、ブレーキ消耗品の部品代が中心
見た目もきれいにしたいタンクや外装の塗装、めっき部品の手入れ外注に出すかどうかで変わる
エンジンも直したいエンジンの分解、部品交換、組み立て気筒数と部品代で変わる
フルレストアしたい車体を分解して全体を直す4つの分け方をすべて足す

バイクのレストアの基本はバイクのレストアとはで、レストアという言葉の意味はレストアとはで紹介しています。

この記事の金額について

この記事の金額は、事業者や公的機関が公表している例です。相場ではなく、「こういうメニューならこの金額から」という一例として読んでみてくださいね。

バイクレストア費用を4つに分けて考えよう

ここでの結論

バイクのレストア費用は「部品代」「外注(めっき・塗装・内燃機加工)」「工賃」「登録・車検」の4つに分けると分かりやすいです。見積もりでは、この4つがそれぞれどう書かれているかを確かめましょう。

『全部でいくら?』と考えると、見当がつかないですよね。でも、4つに分けると、自分で減らせる所と減らしにくい所が分かってきます。

バイクのレストア費用を、部品代・外注・工賃・登録と車検の4つに分けて、それぞれ見積もりで確かめる項目を示した図解
分け方主な中身金額が変わる理由見積もりで確かめること
部品代ガスケット、ピストンまわり、ベアリング、ゴム部品、ケーブル類新品が手に入るか、中古や再生品に頼るか部品代が見積もりに入っているか
外注めっきの再加工、タンクやフレームの塗装、内燃機加工お店が自分で作業するか、専門の業者に出すか外注先の費用がいくら上乗せされるか
工賃分解、清掃、組み立て、調整気筒数、エンジンを降ろすかどうか工賃の単位(一式か作業ごとか)
登録・車検再登録、車検、自賠責保険、税金排気量の区分と、廃車済みかどうか手続きの代行を頼めるか

部品代:手に入るかどうかで大きく変わる

古いバイクは、メーカーの部品が生産を終えていることも多いです。新品が見つからない時は、中古品や再生品、作ってもらう部品に頼ることになります。

一方で、メーカーが純正部品を再び売っている例もあります。ホンダの二輪の「Honda Heritage Parts」では、CB750F、DREAM CB750FOUR、NSR250R、VFR750R(RC30)を対象に、一部の純正部品が再販売されています。

注文や交換は、Honda二輪車正規取扱店に頼む形と案内されています。対象の車種かどうかで、部品代の読みやすさがかなり変わるんです。

外注:めっき・塗装・内燃機加工

バイクのレストアでは、お店の中でできない作業を専門の業者に出すことがよくあります。めっきの再加工、タンクやフレームの塗装、シリンダーなどの内燃機加工が代表的です。

外注は、お店の見積もりに「別途」と書かれていることもあります。どこまで込みなのかを、最初に聞いておきましょう。タンクの錆についてはバイクのタンクの錆取りと塗装で詳しく紹介しています。

工賃:気筒数と分解の深さで変わる

エンジンの工賃は、気筒数で分けている事業者が多いです。2気筒より4気筒のほうが、部品の数も組み立ての手間も増えるからです。

ある事業者のオーバーホール工賃表(千葉県・税の表記なし)では、4サイクルの399ccまでで2気筒86,000円・4気筒165,000円でした。400〜600ccでは、2気筒97,000円・4気筒185,000円とされています。「他部品代金が加算」とも書かれています。

よくある失敗

工賃の金額だけを見て、部品代も込みだと思い込んでしまうケースです。古いバイクは開けてから替える部品が増えやすいので、部品代の見込みと、追加が出た時の連絡の仕方まで確かめておきましょう。

登録・車検:排気量の区分で変わる

バイクは排気量で手続きの窓口が変わります。自動車検査登録総合ポータルでは、251cc以上の小型二輪は運輸支局等で車検あり、126〜250ccの軽二輪は運輸支局等への届出です。125cc以下の原付は、市区町村が窓口とされています。

廃車済みのバイクを公道に戻す時は、この区分ごとに手続きが変わります。詳しくは不動バイクを公道に戻す手続きで紹介しています。

事業者の公表例で見るバイクのフルレストア費用

ここでの結論

バイクのフルレストアの料金を公表している事業者はあまり多くありません。公表例を見る時は、何が含まれていて、何が別なのかを読むのがコツです。

『フルレストアって、結局いくらなの?』という疑問に、ひとつの答えはありません。ここでは、料金を載せている事業者の例を見てみましょう。

公表例:エンジンのフルオーバーホールまで含むメニュー

ある事業者の公表例(京都府・税の表記なし)では、車体の整備にエンジンの全分解点検とフルオーバーホールを加えたメニューが、車種ごとに設定されていました。掲載されている車種の例では、453,000円〜から772,000円〜まで幅があります。

このメニューには「ベース車両の状態により価格が変動」と書かれ、2か月または3,000kmの整備保証が付くとされています。同じメニューでも、車種によって金額が分かれているのがポイントです。

公表例地域・税の表記内容公表されている金額
エンジンのフルオーバーホールを含むレストアメニュー京都府・税の表記なし車体の整備とエンジンの全分解点検車種ごとに453,000円〜から772,000円〜
オーバーホールの工賃表(4サイクル・4気筒)千葉県・税の表記なしエンジンのオーバーホール工賃(部品代は別)399ccまで165,000円、400〜600ccで185,000円
分解したバイクのエンジンと部品が作業台に並んだ写真。工賃と部品代が分かれることを示す

排気量や車種で値段が変わる理由

同じフルレストアでも、車種で金額が変わるのは、気筒数・部品の手に入りやすさ・分解の手間が違うからです。旧車バイクのフルレストア費用を考える時は、車種名より先に、この3つを見てみてください。

例えば、レストアの相談が多い車種には、こんなものがあります。

車種の例費用を考える時に見ておきたいこと
CB750Four(DREAM CB750FOUR)メーカーの部品再販の対象。対象の部品と注文の仕方を確かめる
NSR250Rメーカーの部品再販の対象。対象の部品と注文の仕方を確かめる
CB400F外装やエンジンの部品が手に入るかをお店に確かめる
ゼファー400消耗部品が手に入るかをお店に確かめる
SR400純正の見た目にこだわるかで、部品の選び方が変わる
モンキーなどの原付部品の数が少なく、自分で進める部分を増やしやすい

CB750FourとNSR250Rは、上で紹介したホンダの部品再販の対象です。ほかの車種も、部品の手に入りやすさは年式や部品ごとに違うので、お店に確かめてみてください。

『人気の車種なら、部品はいくらでもあるはず』と思いがちですよね。ただ、人気があるぶん欲しい人も多く、部品によっては探すのに時間がかかることもあります。

部品の探し方はレストア部品の探し方で、車種選びから考えたい方はレストアしやすいバイクの選び方で紹介しています。

見積もりの前にまとめておくこと
  • 車検証や登録の書類があるか、廃車済みかどうか
  • エンジンがかかるか、最後に動かしたのはいつか
  • 錆や欠品が気になる部品の写真
  • 純正の見た目にこだわるか、走れればよいか

バイクのレストア費用の予算の立て方

ここでの結論

予算は「レストアの見積もり」「追加に備えるお金」「直した後に乗り続けるお金」の3つで立てましょう。バイクは区分で税金や車検の有無が変わるので、自分のバイクの区分を先に確かめておくと迷いません。

『直すお金だけ用意すれば大丈夫』と思いがちですよね。でも、レストアが終わってからも、税金や保険のお金はかかり続けます。

バイクのレストア費用の予算を、区分の確認・見積もり・追加への備え・乗り続けるお金・払い方の順に立てる流れを示した図解
予算を立てる順番
  1. 自分のバイクが原付・軽二輪・小型二輪のどれかを確かめる
  2. 4つの分け方ごとに見積もりを取る
  3. 分解後の追加に備えて、見積もりとは別に余裕を残す
  4. 直した後の税金・車検・保険のお金を並べる
  5. 一度に払うか、作業を分けて進めるかを決める

バイクの区分ごとの毎年のお金

二輪には、四輪のような「13年を超えると自動車税が重くなる」仕組みはありません。大阪市の軽自動車税の税率表でも、二輪に経年の重課の区分はありません。

区分軽自動車税(年額・大阪市)車検車検の時に納める自動車重量税(2年分)
原付(125cc以下)お住まいの市区町村の税率表で確かめるなし車検なし
軽二輪(126〜250cc)3,600円なし車検なし
小型二輪(251cc以上)6,000円あり3,800円(13年経過で4,600円、18年経過で5,000円)

小型二輪の重量税は、13年と18年で段階的に上がります。持ち込みで車検を受ける時の検査手数料は、令和8年4月以降で2,100円です。

原付の自賠責保険料は、損害保険料率算出機構によると24か月で8,560円です。2026年11月1日以降に始まる契約からは9,630円になります。

自動車検査登録情報協会によると、令和7年3月末の小型二輪車の平均車齢は16.55年でした。古いバイクを大事に乗っている人が多いことがうかがえますね。

一度に払えない時は

レストアは作業を分けて進めることもできます。まず走れるようにして、外装は後から直す、という順番も選べますよ。払い方はレストア費用の払い方で比べています。

よくある相談:バイクのレストア費用の悩み

ここでの結論

Q&Aサイトでよく読まれているのは、長く動かしていないバイクのレストア、原付をフレームから組む場合、初心者が自分でレストアする場合の3つです。どれも「どこまで直すか」を先に決めるのが出発点です。

ここでは、Q&Aサイトで多く読まれている相談を3つ選んで、要点をまとめて答えてみますね。

相談1:家で10年動かしていないバイクを、どうしても直したい

不動車のバイクは、燃料系・ブレーキ・ゴム部品・バッテリーがまとめて傷んでいることが多いです。不動車バイクのレストア費用は、まず「走れるようにする」までと、「見た目を戻す」までを分けて見積もると読みやすくなります。

廃車の手続きをしているかどうかも、最初に確かめておきましょう。公道に戻すための手続きが必要になることがあるからです。

相談2:余っているエンジンで、モンキーなどをフレームから組みたい

原付のレストア費用は、部品の数が少ない分、自分で作業する部分を増やしやすいです。ただ、フレームから組むと、エンジン以外の部品を一つずつ集めることになります。

モンキーのレストア費用を考える時は、足りない部品のリストを先に作るのがおすすめです。部品代が積み重なって、思ったより高くなることもあるんですよね。

相談3:バイク初心者が自分でレストアするのは無謀?

無謀とは言い切れません。原付のような小さなバイクから始めて、分解の順番を写真に残しながら進める人も多いです。

ただ、ブレーキまわりは走る安全に直結します。自信が無ければ、そこだけお店に任せてみてください。始め方はバイクレストアを自分でやるで紹介しています。

例えば、お店とはこんな会話になるはずです。

「分解と清掃は自分でやるので、ブレーキとキャブの調整だけお願いできますか?」
「大丈夫ですよ。部品がそろっているか、先に見せてくださいね」

お店に頼む
  • 作業の期間と金額が読みやすい
  • 外注の手配も任せられる
  • 整備保証が付くメニューもある
自分でやる
  • 工賃がかからない分、時間がかかる
  • 工具や作業場所を用意する必要がある
  • ブレーキなど自信が無い所は頼む

お店の選び方はバイクレストア専門店の選び方で詳しく紹介しています。

バイクのレストアと、毎日の移動をどうするか

ここでの結論

バイクのレストアは、部品待ちや外注で長くかかることがあります。バイクを通勤や買い物に使っているなら、その間の移動手段と、家族の車をどうするかも一緒に考えておきましょう。

『レストアに出したら、通勤はどうしよう』と困る方も多いはずです。部品が見つからなければ、何か月も戻ってこないこともあるんですよね。

それに、旧車バイクを大事に仕上げたら、雨の日や荷物の多い日には乗りたくない方もいるはずです。バイクは休日の趣味にして、毎日の移動は車に任せる、という分け方もあります。

毎日の移動の用意の仕方よいところ気をつけたいところ
電車やバスを使う新しい出費が少ない時間や荷物に制約がある
家族の車を借りる新しい出費が少ない家族の予定と重なる
車を買う好きな車を自由に選べる購入の費用と車検の出費がある
カーリースで車を持つ毎月の支払いがほぼ一定原則として途中で解約できない

毎日の車をカーリースで持つという方法

国民生活センターによると、カーリースはリース会社が持つ車を一定の期間借りて使うサービスです。車の代金や税金、点検整備の費用などが月々の料金に含まれ、毎月定額で乗れるのが特徴とされています。

バイクのレストアにお金がかかる時期こそ、毎日の車の支払いが一定だと計画が立てやすいですよね。一方で、国民生活センターには2024年度に465件のカーリースの相談が寄せられています。

カーリースの契約前に確かめること
  • 契約年数と、支払総額・支払いの時期
  • 月額に含まれる物(税金・保険・点検整備など)
  • 走行距離の制限と、超えた時の扱い
  • 途中で解約できるか、解約料の計算方法
  • 契約が終わった時の返却・買い取り・残価の精算方法

仕組みはカーリースの仕組みで、2台持ちの考え方は旧車を趣味の車にして2台持ちで紹介しています。バイクは趣味の時間にじっくり手をかけて、毎日の買い物や通勤は新しい車に任せたい方は、月々定額で新車に乗れるカーリースも選択肢の1つとして見てみてください。

定額カーリース(PR)

毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

無料定額カーリースを見てみる

料金・契約条件は公式サイトの最新の案内でご確認ください。

よくある質問

バイクのフルレストア費用の相場はいくらですか?

公的な統計や相場はありません。事業者の公表例では車種ごとに金額が分かれていて、ベース車の状態でも変わるので、見積もりで確かめてみてください。

原付のレストア費用は安く済みますか?

部品の数が少ない分、自分で作業する部分を増やしやすいです。ただ、フレームから組むなど部品を一つずつ集める場合は、部品代が積み重なることがあります。

バイクのレストア費用を抑える方法はありますか?

直す範囲を絞る、作業を分けて進める、分解や清掃を自分でやる、などの方法があります。メーカーの部品再販の対象車種なら、部品探しの手間が減ることもあります。

古いバイクは税金が高くなりますか?

大阪市の税率表では、二輪の軽自動車税に四輪のような経年の重課の区分はありません。ただ、小型二輪の自動車重量税は13年と18年で段階的に上がります。

見積もりで何を確かめればいいですか?

部品代・外注・工賃・登録と車検の4つが、それぞれ含まれているかを確かめましょう。分解後に追加が出た時の連絡の仕方も、先に決めておくと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • バイクのレストア費用に相場は無く、公表例は最低額の目安にとどまる
  • 部品代・外注・工賃・登録と車検の4つに分けると見積もりが読みやすい
  • 気筒数・部品の手に入りやすさ・分解の手間で、車種ごとに金額が変わる
  • 予算は見積もり・追加への備え・乗り続けるお金の3つで立てる
  • レストア中や雨の日の移動手段も一緒に考えておく
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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