アメ車のレストア|部品の取り寄せと頼み先の選び方

アメ車のレストアを紹介する記事のアイキャッチ。ガレージでボンネットを開けた大きな古いクーペと部品の箱

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大きなボディに低い音のエンジン、古いアメ車には独特の存在感がありますよね。『憧れのアメ車を手に入れたけど、どこに直してもらえばいいんだろう…』と迷っている方も多いはずです。

結論から言うと、アメ車のレストアは「部品をどう取り寄せるか」と「日本の保安基準にどう合わせるか」の2つを先に考えておくと、計画がぐっと立てやすくなります。

この記事を読めば、国産車とどこが違うのか、誰に頼めばいいのかが分かります。

目次

アメ車のレストア、国産車と何が違う?

先に結論

アメ車のレストアは、作業の中身そのものは国産車と大きく変わりません。違いが出るのは、部品の手配と、灯火やマフラーなど日本の基準に合わせる所です。

錆を落として、塗装して、エンジンや足回りを直す。この流れは国産の旧車と同じです。

ただ、アメ車は部品の多くを海外から取り寄せることになりやすいんです。届くまでの時間や、品番が合っているかの確認に手間がかかります。

レストアの話題によく出てくるアメ車には、例えばこんな車があります。

分け方車種の例
スポーツカーコルベットC1、コルベットC3、マスタング
大きなセダン・クーペインパラ67、カマロ
ピックアップトラックフォードF100

ここに挙げたのはあくまで例です。同じ車名でも年式で中身がかなり違うので、自分の車の年式と仕様を先に確かめておきましょう。

買う前・頼む前に見ておきたい錆

『外から見える錆だけなら、すぐ直せるかな?』と思いがちですよね。ただ、外に出ている錆は、裏側や床下で進んでいる錆の入り口になっていることもあります。

古いアメ車の錆を見る所
  • フロアのカーペットをめくって、床の鉄板に穴や湿りがないかを見る
  • ドアの下やトランクの床を、懐中電灯で照らして見る
  • フェンダーの内側やタイヤのまわりに、ふくらんだ塗装がないかを見る
  • 車の下から、骨組みや配管の錆を見る

表面の錆なら、落として錆止めで済むことも多いです。穴が空くほど進んでいると板金や溶接が要るので、費用と期間が大きく変わってきます。

錆の直し方の違いは、車の錆(サビ)のレストア|錆取り・錆止め・錆転換剤の使い分けで紹介しています。

レストアという言葉の全体像は、レストアとは|意味と車・バイクのレストアの基本で紹介しています。

国産車と比べた3つのちがい(部品・規格・保安基準)

ここでの結論

アメ車は「部品の手配」「ネジや工具の規格」「保安基準に合わせる所」の3つで国産車と比べると、どこに手間がかかるかが見えてきます。

レストアガイド編集部で、国産の旧車とアメ車を3つの軸で比べてみました。

比べる所国産の旧車アメ車
部品の手配メーカーの販売店、国内の専門店や中古部品海外からの取り寄せが中心になりやすい
ネジや工具の規格ミリ規格の工具が中心年式や車によってはインチ規格の物がある
保安基準に合わせる所日本向けに作られている灯火やマフラーなど、日本の基準に合うか確かめる所がある
アメ車のレストアを、部品の手配・ネジや工具の規格・保安基準に合わせる所の3つで国産車と比べた図解

部品の手配

マスタングのレストアのように、部品の取り寄せを自分でしたい方もいますよね。海外から取り寄せる時は、届くまでの日数と、品番が自分の車に合うかを先に確かめておきましょう。

『安く手に入ったけど、年式違いで付かなかった…』ということも起こりがちです。車体の番号や年式を伝えて、適合を確かめてから注文するのがおすすめですよ。

ネジや工具の規格

自分で分解する場合は、ボルトやナットの規格を最初に見ておくと安心です。手持ちの工具が合わない時は、少しずつそろえていくことになります。

工具のそろえ方は、レストアの工具・道具|そろえる順番と選び方で紹介しています。

保安基準に合わせる所

ここが大事なところです。道路運送車両の保安基準では、前照灯は色や明るさ、取り付け位置などが告示の基準に合っている必要があるとされています。

海外の部品をそのまま付ける前に、日本の基準に合うかをショップや検査場で確かめておきましょう。

マフラーを替える時

国土交通省には、騒音防止の性能を確認したマフラーに表示を付ける「交換用マフラー事前認証制度」があります。社外品に替える時は、こうした表示があるかも見てみてください。

エンジンを載せ替える時の手続き

ここでの結論

エンジンの載せ替えで「原動機の型式」が変わる時は、構造等変更検査を受けることになります。作業の前にショップと手続きの流れを決めておきましょう。

古いアメ車のレストアでは、エンジンごと載せ替えるという話もよく出てきますよね。

国土交通省の案内では、原動機の型式に変更が出る改造をした時は、運輸支局等で構造等変更検査を受けることになっています。

道路運送車両法では、登録車の原動機の型式が変わった時は、15日以内に変更登録を申請することになっています。

載せ替えから車検までの流れ
  1. 載せ替えるエンジンと、型式が変わるかをショップと確かめる
  2. 保安基準に合うように作業してもらう
  3. 必要な書類(申請書、車検証、点検整備記録簿、所有者の委任状など)をそろえる
  4. 管轄の運輸支局等で構造等変更検査を受ける
アメ車のエンジンを載せ替えてから構造等変更検査を受けるまでの流れの図解

同じ型式のエンジンに替える場合の扱いは、はっきりした公式の説明が見つかりませんでした。迷ったら、管轄の運輸支局等に問い合わせてみてください。

改造と手続きの関係は、レストアと改造・構造変更|手続きが必要になる場合でくわしく紹介しています。

アメ車のフルレストア費用と頼み先の選び方

ここでの結論

アメ車のフルレストア費用は、車の状態と直す範囲で大きく変わります。公的な相場は無いので、アメ車に慣れたお店の見積もりで中身を比べるのが確かです。

コルベットC3のフルレストア費用や、コルベットC1のフルレストアの費用が気になっている方も多いはずです。

ただ、錆の深さや、エンジンまで分解するかどうか、部品を新品にするか再生するかで、費用はまったく違ってきます。料金や期間はお店によって違うので、見積もりと説明で確かめてみてください。

オリジナルを残すか、乗りやすくするか

見積もりの前に決めておきたいのが、どこまで当時のままにするかです。『フルオリジナルの車だから、なるべく手を入れたくない』という方もいますよね。

旧車の国際団体FIVAのトリノ憲章では、レストアは「必要なだけ手を入れ、できるだけ少なく」が原則とされています。当時の姿を大事にしたい人には、一つの目安になる考え方です。

当時のままを残す
  • 年式に合った部品を探して使う
  • 外の錆は止める処理を中心にする
  • 部品探しに時間がかかりやすい
乗りやすさを足す
  • エアコンや電装を今の物にする
  • 毎日の使い勝手がよくなる
  • 改造の内容によっては手続きが要る

どちらが正しいということはありません。仕上がった車にどう乗りたいかを、お店に先に伝えておきましょう。

頼み先を比べる時に見ておきたいこと

アメ車の旧車のフルレストアは、作業の量が多く、期間も長くなりやすいです。最初の相談で、次のことを聞いておくと安心ですよ。

アメ車のレストアを頼む前に聞くこと
  • アメ車や同じ年代の車を手がけたことがあるか
  • 部品はお店が取り寄せるのか、自分で用意してもいいのか
  • 部品が届くまで作業が止まる時、どう連絡をもらえるか
  • 灯火やマフラーなど、日本の基準に合わせる作業も頼めるか
  • 追加の作業が出た時に、先に相談してもらえるか

「部品はこちらで取り寄せてもいいですか?」
「大丈夫ですよ。ただ、適合が合わない時のために、注文前に品番だけ見せてください」

こんなふうに、部品の用意をどちらがするかを先に決めておくと、作業が止まった時に慌てずに済みます。

お店の比べ方は、レストアショップ・専門店の選び方|得意分野と比べ方で紹介しています。

よくある失敗

見積もりの総額だけを見て決めてしまうことです。部品代と工賃が分かれているか、どこまでが見積もりに入っているかを確かめておきましょう。

アメ車のレストアでよくある相談

この章について

アメ車のレストアについて、ネットの質問サイトでよく見かける相談を要約して紹介します。

相談1「エンジン載せ替えとメーターの交換をしたら、車検はどうなる?」

古いアメ車のレストアで、エンジンを載せ替え、メーターも新しい物に替えた場合、車検をどう取ればいいのかという相談です。

エンジンの型式が変わるなら、構造等変更検査を受けることになります。メーターを替えた記録も含めて、作業の内容をショップに書面で残してもらうと、手続きの時に説明しやすくなりますよ。

相談2「マスタングの部品を海外から取り寄せたい」

古いマスタングを少しでも安くレストアしたいので、部品を海外から取り寄せる方法を知りたい、という相談も見られます。

自分で取り寄せる場合は、品番と適合、届くまでの日数を確かめておきましょう。合わなかった時に返品できるかも、注文前に見ておくと安心です。

相談3「古いアメ車を得意とするショップを探したい」

初代カマロのような古い年代のアメ車をレストアしているショップを探している、という相談です。

同じ車に乗っている人の集まりやイベントで、頼んでいるお店を聞いてみるのが近道です。遠いお店に頼む時は、普段の整備をどこでするかも合わせて考えておきましょう。

仕上がった後の維持と、毎日の車

ここでの結論

アメ車は排気量が大きい車が多く、毎年の自動車税も重くなりがちです。仕上がった後にどう乗るかも、先に考えておきましょう。

自動車税は排気量で区分が分かれていて、大きいほど税額が上がります。さらに、ガソリン車は新車登録から13年、ディーゼル車は11年を超えると、国土交通省の案内では自動車税の重課の対象になります。

自動車保険も見ておきたいところです。日本損害保険協会の説明では、車両保険の金額は「市場販売価格相当額」で決めるのが基本とされています。

レストアにかけたお金がそのまま車両保険の金額になるとは限りません。古い車向けに、車の価値を協定する保険を扱う保険会社もあるので、契約先に相談してみてください。

置き場所も、意外と悩むところです。大きなボディの車は、駐車場の幅や長さが合うかを先に測っておきましょう。

せっかく仕上げた塗装やめっきを守るには、屋根のある場所に置けると安心です。仕上がった後の保管のしかたは、レストア後の乗り方と保管|仕上がった車を長持ちさせるで紹介しています。

考え方向いている人
アメ車1台で通す荷物や送り迎えで困ることが少ない人
毎日の車を別に持つアメ車は休日の楽しみに回したい人

古い車の維持費や保険のことは、旧車・レストア車の保険|車両保険と価値の考え方や旧車の維持費|税・車検・保険・整備で毎年かかるお金で紹介しています。

『アメ車は大事に乗りたいから、普段の買い物には使いたくない』という方もいますよね。毎日の車を、月々定額で新車に乗れるカーリースで持つという選び方もあります。レストアして乗り続ける道と並べて、比べてみてください。

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毎日乗る車は、月々定額のカーリースという選択肢も

旧車は休日の楽しみに回して、通勤や買い物の車は別に持ちたい。レストアの間の足が要る。直すより新しい車に乗り換えたい。そんな時は、税金や車検代をまとめて月々定額で新車に乗れるカーリースも比べてみてください。契約年数・月額に含まれる物・走行距離・途中でやめる時の条件は、申し込む前に公式の案内で確かめておくと安心です。

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よくある質問

アメ車のレストアは国産車と何が違いますか?

作業の流れは大きく変わりませんが、部品を海外から取り寄せることが多い点と、灯火やマフラーなど日本の保安基準に合わせる所がある点が違います。

アメ車のフルレストア費用の相場はありますか?

公的な相場はありません。錆の深さや直す範囲で大きく変わるので、アメ車に慣れたお店の見積もりで作業の中身を比べてみてください。

エンジンを載せ替えたら手続きは要りますか?

原動機の型式が変わる時は、構造等変更検査を受けることになります。作業の前に、ショップと手続きの流れを決めておきましょう。

部品を自分で取り寄せてもいいですか?

お店によって考え方が違うので、最初の相談で確かめておきましょう。注文前に品番と適合をお店に見てもらうと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • アメ車のレストアは、部品の手配と保安基準に合わせる所で手間がかかる
  • 部品は品番と年式の適合を確かめてから取り寄せる
  • エンジンの型式が変わる載せ替えは、構造等変更検査を受ける
  • フルレストア費用に相場は無いので、見積もりの中身で比べる
  • 仕上がった後の維持費と、毎日の車をどうするかも先に考える
レストアガイド

レストアガイド 編集部

車・旧車・バイクのレストア(元の姿に戻す再生)について、意味や種類、作業の流れ、費用の考え方、自分でやる時の道具と注意点、ショップの選び方、車検・税金・保険などの手続き、乗り換えや手放し方までを、自分で判断できるように整理している情報サイトです。 公式サイト

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